「青春」というモノが、「夢」や「浪漫」、「友情」、「恋愛」について、臆面もなく、熱く、過剰なまでに情熱的に語ることが出来る幸福な時期といえるならば、公開後40年余り経った今日でも、映画ファンの間では永遠の「青春映画」の名作と呼んで相応しい作品。映像の抒情詩人ロベール・アンリコによるロマンチシズム溢れる世界の中、一度聴いたら忘れられないフランソワ・ド・ルーべのレテシィアのテーマ、リノ・ヴァンチェラの優しさとシブさ、アラン・ドロンの水も滴るイイ男ぶり、そして今作で映画ファンを虜にしたジョアンナ・シムカスの清新な美しさに惚れ惚れしてしまう。失意の3人が宝探しのロマンを求めてコンゴの青く澄み切った海のもと幸せに戯れるさまや、唐突に訪れる悲劇に対しての言い様のない深い悲しみ、レテシィアの面影を残す甥っ子の少年に躊躇なく分け前を渡す連帯感、そして、軍艦島でのラストの男ふたりのやり取り等いつまでも語り継がれるべき名シーンに、暫しの間酔いしれて欲しい。それにしても、数年前のアカデミー授賞式での、夫シドニー・ポワチエの名誉賞受賞時において、一瞬カメラに映し出されたジョアンナ・シムカスの変わらぬ美しさは、懐かしさと同時に、キラ星の如く現れて、若くして結婚、引退した彼女の今作そのままの潔い生き方が垣間見えて感動する。