きずな、取り合えず−−頑張れ。気休めにもならないのは分かっているんだけど、もう他に言いようがないから敢えてもう一度言います。頑張って生きろ、と。
しかしまあ何というか全編通して、「容赦のない現実の波状攻撃」とでもしか言いようのない話だった気がします。仁とメイゼルの(社会的に終わりな感じな)絡み、女性陣の容赦のない率直な意見が仁を打ちのめす場面、そんなものだけが唯一気の休まる場面だったでしょうか……。
神なき悪鬼はびこる地獄、そこで生きるに夢も希望もないのは当然と素直に肯んずることは仁ならずともやはり出来ず。「悪を憎む悪人」が必死に運命に抗いしかし事態は好転せず、「普通の幸せ」を願うきずなは最悪のさらに下の最悪にと堕とされて。「神様、何とかしてあげてよ」と読者なら誰もが思わずもらすこのセリフが、最後にはどうにも洒落にも冗談にもならなくなってしまった11巻。どこを見回してもクライマックスという雰囲気、次巻も首を長くして待ってます。