"それ"は地獄でした。カミサマのいなかった時の世界より、よっぽど。
再演体系の法則が世界を支配し、その"操作"の下の平等と平和が世界を覆い始めてからのまあ悲惨なこと……。魔法使い達は自分を−−自分のしていることも考えることも最早信じることも出来ず、冤罪は増えていきただ世界は「そうあるべく」流転していくのみ−−悲惨です。
人間とは何なのかどうあるべきなのか、こんな状況の中自身に問いかけられるそんな根源的な問いを実在するカミサマというものを前にちゃんと答えられる者、そうした者だけが真に戦場にと立っていられるという構成や見事。もっともここに至っても我等がヘタレ主人公殿は、相変わらずヒロイン勢に精神的にも肉体的にも今巻もフルボッコにされておりましたですが……。
いよいよ次巻が最終巻。メイゼルのカミサマを滅ぼしうる可能性が示唆され、仁はメイゼルを好きなんだといい加減認めろと周囲からやいのやいのと突っつかれと、纏め的な要素は揃った感じ。
仁と舞花がやっと腹を割って話し合えたものの、そこでは最終決戦場を示唆されそれは間違いなく兄妹の殺し合いの場所でもあるという、相変わらずのこの救いのなさ−−うーん、さすが「円環少女」!最終巻、首を長くして待ってます。