灼熱のウィザードバトルという歌い文句から想像した以上の、驚くべきほど密度の濃い内容でした。
特に設定が素晴らしいです。神のいない現世は地獄と呼ばれ、奇跡を観測するだけで壊してしまう人類は悪鬼と呼ばれます。現実世界に魔法設定を持ってくる話は数あれど、これほど違和感なしに魔法設定を取り入れることができることはそうできるものではないと思います。さらにその魔法の設定も多種多様にわたりながらオリジナリティーあふれ、想像力を掻き立てられました。
また、キャラクターも素晴らしく、物語のもう一面では嗜虐趣味小学生メイゼルとニセ教師を軸にしたホームラブコメディが繰り広げられます。メイゼルが本当にかわいいですよね。時と場によって素直になったり背伸びしたり、サディスティックになったり(笑)。もうひとりのヒロインであるきずなも純粋でいいです。
さらに凄いことに、そのふたつ(魔法設定と人物の魅力)が乖離することはなく、日常の生活から見える心理が戦闘を単純視させません。特に後半の、心理と心理の凄絶なぶつかりあいともいえる戦闘の繰り返しは、敵味方あらゆる角度に焦点が当てられ、本当に凄まじいと思いました。
これはシリーズとして続くらしいです。最初のうちの設定が消化しきれない感じはもうなくなったので、思う存分楽しみたいです。