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円安vs円高
 
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円安vs円高 [単行本]

藤巻 健史 , 宿輪 純一
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

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   政府が行なう経済政策は、大きく金融政策、財政政策、為替政策に分けられる。しかし日本では、なぜか為替政策(通貨政策)が議論される機会が少なく、実際に有効な施策がとられた歴史も少ない。本書では、グローバルな経済競争時代における喫緊の課題であるこのテーマについて、対照的な主張を持つ2人の論客が丁々発止の議論を展開する。日本経済再生のためには、円高政策をとるべきか、円安政策をとるべきか。それぞれの論拠と対立点が明快に述べられていく。

   その実績から伝説のトレーダーと呼ばれる藤巻は、短期的な円安によるいわゆる「資産効果」による景気浮揚を強調する。構造改革により本当の意味での競争力ある資本主義を築くには、助走のプロセスが必要だというわけだ。一方、エコノミストとして活躍する宿輪は、保護主義的な思考になれた日本人のメンタリティーを変革し、高度成長時代のような産業経済構造から脱皮することが必要だと説く。いわば原理原則論からの円高政策の主張である。

   本書は、まず両者が持論を展開し、最後に直接の討論が収録されるという構成をとっている。議論が深まるうちに2人が意気投合するのは、日本の論壇では、そもそも「円安・円高」の定義そのものがはっきりしていないという点だ。それぞれのメリット、デメリットから、背景にイメージされる社会像までが前提として共有されないまま展開される議論は不毛だ。本書は、まさにその本格的論議の出発点として十分な役割を果たす内容を含んでいる。(松田尚之)

日経BP企画

円安vs円高
 日本経済を再生させるのは円安か、円高か。JPモルガンで「伝説のトレーダー」との異名を取った藤巻健史氏とエコノミストの宿輪純一氏が、それぞれの主張を展開する。

 藤巻氏は、日本経済が低迷した理由として、大きな政府が厳しい規制をかける「社会主義」だったこと、円高によって価格面での国際競争力がなくなったことを挙げる。日本経済を回復させるには、資産価格を上げ、信用を増加し、金融システム不安をなくすことが必要。円高で産業が海外に流出しては、基本となる土地の価格が下がってしまう。円安に持っていって、この流れを逆にすることが重要だと説く。

 一方、宿輪氏も資産価格を上げることから景気を回復させるべきという点で、藤巻氏と同じ意見を持つ。ただし、それには円高となって外からカネが流入し、資産に向かうことが必要だとの立場を取る。日本は、「円高に向かうと介入する」という形で円安政策を通してきたが、経済の構造改革を進めるべき今、その通貨政策も転換すべきだと主張する。

 両者とも、日本ではこれまで通貨政策がきちんと議論されてこなかったと指摘。通貨政策を仕切り、通貨政策の議論の核となる「通貨庁」の創設が必要との意見で一致している。


(日経ビジネス 2003/12/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)


登録情報

  • 単行本: 227ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2003/11/14)
  • ISBN-10: 4492681213
  • ISBN-13: 978-4492681213
  • 発売日: 2003/11/14
  • 商品の寸法: 19 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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By t-globe
形式:単行本
~藤巻氏は,外資系銀行支店長にもなったが基本的にディーラー一筋の方.
宿輪氏もマーケット部門のプロであるが,研究者としての顔も持つ論客.
この二人の共通点は,日本には確固とした通貨政策がなく,それこそが
今求められているものだという主張である.この主張は,とかく産業や
投資の添え物と考えられがちな為替に正当な評価を与えるものとして,
非常に重要である.
円安=藤巻氏,円高=宿輪氏 という立場だが,藤巻氏が「今この時点
で円安が必要.日本が立ち直れば円高になるのが自然」とするのに対し,
宿輪氏は円の国際化という観点からも円は強くなければならないという,
長期的視点も含めた円高の主張を繰りひろげる.
従って,個々の主張は示唆に富み面白いが,基本的にこの対談はポイン
トがずれている.そのためやや散漫な印象が残るのがマイナス1点.
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形式:単行本
第1章で藤巻氏が円安政策について、第2章で宿輪氏が円高政策について述べた後、第3章で2人の対談がまとめられている。
1章、2章の2人の主張は初心者にもわかりやすく書かれており、それぞれの主張をもっと詳しく読んでみたいと思わせる内容である。
ただ3章の対談は、2人が交互に自分の主張を述べているだけで、あまりかみ合っていないという印象を受けた。またその主張の内容も、1章2章で述べられていることの繰り返しであるため、新しいことはほとんど語られていない。1章2章がしっかりしているだけに、逆に残念である。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
日本の景気回復について通貨政策から議論。

円高か円安か二手に分かれて話し合う。

キーワードは資産インフレ、アジアの代表としての日本。

二人の目標とするものは同じ。

途中同じことが繰り返されていたりするが、それでも、素晴らしい内容に思える。

ただ、いいようのない違和感を感じる部分もある。というのも、事象の捉え方は人それぞれだからそうなるのだろうけど。

あとは、通貨の動きの日米関係の背景にあまり触れなかったなという印象。

これを読んで円高のほうがいいのかもしれないと感じた。それと同時になぜ、日銀は1ドル70円台まで円高進行したときに何もしなかったのかが大きな疑問になった。日銀自身の発言と矛盾する。

逸れたが、いい本。特に円高のメリットを知る上では重要な本だと思える。
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