舛添要一氏は、厚労大臣就当初は、また的外れな事を言う大臣が来た、という印象でしたが、長く在任する間に、学習されたのでしょう、退陣する頃には、広く意見を募って問題の本質に近づいた上で、よりよい妥協点を真剣に探れる政治家に見えました。
本書では、舛添氏の考える(人生を通して考えてきた)内閣総理大臣に求める資質、リーダーシップ論を語っています。特に力点が置かれているのは、政治家は歴史や哲学をみっちり学ぶべきこと、エリート意識を持って滅私奉国すべきということです。
舛添氏には、日本は崩壊の危機に瀕しているという焦りがありますが、それを一部の自民党議員や国民とまるで共有できていないという苛立ちが、随所に感じられます。
個人的には、勉強家のはずの舛添氏が、通説上違憲とされる外国人地方参政権に賛成の立場を取る根拠がわかれば面白いと思ったのですが、それには全く触れられていませんでした。