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内部告発!社民党―社会党的なものの再生を
  

内部告発!社民党―社会党的なものの再生を [単行本]

松下 信之
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本: 206ページ
  • 出版社: ロゴス (2008/07)
  • ISBN-10: 4904350073
  • ISBN-13: 978-4904350072
  • 発売日: 2008/07
  • 商品の寸法: 18.8 x 13 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
本書(松下信之『内部告発!社民党―社会党的なものの再生を』ロゴス社、2008年6月22日)は社会民主党執行部から整理解雇された職員による解雇無効を求めた闘争記である。労働者の党を標榜していた社民党(旧日本社会党)が労働者の首切りをしていたというショッキングな内容になっている。

本書はタイトルも著者のスタンスも社民党のあり方を問うものとなっているが、硬派な内容だけではない。本書には著者による映画の感想や戦国武将の人物評も収録されている。それらも自らの整理解雇に引き寄せて論評されているところが興味深い。記者は東急不動産(販売代理:東急リバブル)から不利益事実を隠して新築マンションを購入したため、裁判で売買代金を取り戻した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社、2009年)。

個人が組織を相手に戦う場合、個人の尊厳をかけたものとなりがちである。そのため、直接関係しない映画を観ていても、どうしても自分の紛争に引き寄せて考えてしまう。記者も同じであった。それ故に著者の思考経路も理解できる。

本書を仕事の観点から眺めると、社民党に関心のある人だけでなく、全ての労働者にとって関係する内容になっている。不況の深刻化によって派遣切りの次は正社員の首切りが進むとの声が囁かれている。その中で整理解雇と戦う著者の姿勢はリストラに怯える労働者の参考に資するところ大である。

著者が最初に受けた整理解雇通知文書は党首ではなく、幹事長名義で書かれていた。これに対して、著者は雇用責任者の名前で書かれていない通知は無効と突っぱねた(9頁)。

著者は党の財政難を理由として自主退職を強要されても、「私は財政難だとは思わない。財政難だという具体的な事例を見せてもらっていない」と反論する(12頁)。社民党は旧社会党時代と比べて議員数が激減しており、財政難という説明は感覚的に納得してしまいがちである。しかし著者は、その種のフィーリングに惑わされず、あくまで具体的な資料による説明を要求する。「百年に一度の大不況」という言葉の前に労働条件悪化やむなしという諦めムードが漂う労働界も著者の姿勢を見習うべきである。

しかも著者は退職を強要する幹事長に対し、役員が責任を取れと言い返した(13頁)。「第一義的責任は、経営側である党役員にある。まず役員が自らを処するのが筋である。役員は責任をとらないのか?」

企業がリストラを進める場合、企業側からの一方的な解雇はハードルが高いため、企業はあの手この手で従業員に自主的に退職させようとする。残念ながら社蓄とまで揶揄される日本の従業員には著者のように毅然とした態度を示せる人は少ない。これは著者が社民党の理念である労働者の権利擁護という価値観を自らの血肉としていたからこそできたことである。

日本の左派運動家には自分の生活を犠牲にして運動に献身することを美徳とするマゾヒスティックな傾向が否めない。本人のマゾヒズムにとどまるならば他人が口を挟む必要はないが、他人にも強制する点が大きな問題である。

逆に自分達は例外扱いで、他人にだけ強制する「他人に厳しく身内に甘い」輩も少なくない。本書が批判する政党職員の労働者としての権利が蔑ろにされている点は、その現れである。これでは左派と普通の市民の溝は深まるばかりである。著者のように理念を自らの生活において実践できる人物こそ本来は労働者のために活躍の場を与えられるべきであると感じた。
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By Tank
形式:単行本
 労働者の味方にみえる社民党が本部書記をリストラするとき、どうふるまったのか?
 いつまでも社会民主主義を理解しない、口先だけの社会主義政党指導部の本性が描かれている。

 また、社民党がなぜ市民から支持を得られないのか、社会党の崩壊の要素、解雇撤回の闘いから社民党の問題性を明らかにしている。
 松下氏は、社民党内で厄介者扱いにされ、除名された。
 解雇撤回闘争をもって、政党職員が労働者であること、単なる便利屋でないことを示した。

 著者、松下氏が社民党の再生を強く願っているのはよく分かる。
 経緯や周辺団体との関係をよく知らない私の目には、見切った方が良いと思えてならない。

 今、与党となっても反抗期の子どものように振舞う社民党は、政治行政改革の障壁。
 駄々っ子のような福島社民党。
 民主党を叩いても、社民党の支持者=人気は増えない。
 村山社会党は政権に就いたとき、遥かに潔かった。

 次期参院選では国民のしかるべき判定が下ることだろう。

 昨今の様子を見る限り、氏の社民党再生への期待は政治的ロマンチシズムと言わざるを得ない。
 勝ちたくもない裁判を闘った松下氏もよく分かっていることだろう。
 もっとも、頭脳明晰な氏のこと、社会正義実現へのロマンを以って、社会主義協会の実現不可能な政治的ロマンチシズムと戦っているにちがいない。

 「権力は腐敗する」という言葉に理があると思う人。
 健全な野党が世の中を正すと考える人士は、読み、考えるべし!

 内部告発!社民党―社会党的なものの再生を
 目次
 第1部 何が起きたのか
 第2部 闘いの日々
 第3部 対談 社会党の崩壊 松下信之+江口昌樹
 第4部 広がる共感と支援
 第5部 対談 社民党の今後 松下信之+江口昌樹
 解 説 村岡 到 年表 資料
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形式:単行本
社会党・社民党の実態が良く分かります。
内部にいた人間だからこそ書ける内容です。
いかに社民党がいいかげんで、国民に二枚舌を使ってきたかが分かります。
労働者の党とは名ばかりで、嫌がらせをしてリストラをするとは言語道断。
また、特筆すべきは社会党・社民党内部の派閥の力関係や、政策の綱引きが書かれています。
私は、高校生の時社会党が護憲を主張するのが理解出来ませんでした。
教科書には社会主義革命を目指す政党と書いてありました。
現憲法における、天皇制や私有財産、職業選択の自由などとの兼ね合いが理解出来ませんでした。
社会主義を目指すなら、改憲政党でなければ筋がとおりません。
社会党は結局平成2年か3年頃社会主義革命を引っ込めましたが、それまではあきらかに社会主義革命を標榜していました。
しかし、今の旧社会党・社民党の支援者で社会主義革命を標榜していた事を知る人はほとんどいません。
知っているのは一握りの幹部だけです。
この本では1970年代に、社会主義憲法が議論された事が書いており、非常に納得出来ました。
また北朝鮮の拉致問題も知らなかったのではなく、薄々気付いていたのに隠蔽してきたのだと思いますが、その辺に付いても触れており、やはり見て見ぬふりをしてきたのが、推測されます。
帰化した前田日明氏は在日の敵は在日と語ったと聞きましたが、労働者の敵は労働組合だと思います。
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