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これからの社会は、内部告発者を守ることによって告発しやすい環境を作り、組織の健全性を保っていくべきだ。という考え方が本書の底流に流れている。
善意の内部告発者だけを守るのか、利害関係がある告発者をも守るべきなのか。国によって意見は分かれている。
アメリカでは、個人的利益があっても告発をしてもらうべき、という考え方まで進んでいるらしい。具体的に言うと、政府になりかわって損害賠償などの支払いを求める「キイタム訴訟」というものがあり、勝訴した原告には、勝ち取った賠償金のうち15%~30%の報奨金が支払われる。とのこと。日本の住民訴訟や株主代表訴訟の原告は勝訴しても一銭も得ることのない、いわば公のためにだけ尽くす人であるのと対照的である。
最近コンプライアンス(法令遵守)という言葉を目にすることが多くなった。日本でも「公益通報者保護法」が2004年6月18日に公布され、その中に2年以内に施行されることが明記された。本気でコンプライアンス体制を確立したい企業や法人にとって、本書は必読の書になるだろう。
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