冒頭に内部告発の定義があり、前半は内部告発の事例、後半に06年4月施行の「公益通報者保護法」の重要な部分についての逐条的解説、簡潔かつ丁寧にまとめた感じの本。内部告発に関係する者はとりあえず本書を読んで同法や内部告発の概要を知りなさい、という感じだ。よく新法が出ると、お役人が法律の逐条解釈した本を出してるが、後半はそんなのに似ているかも。教科書的で、縁がない人が読んでもそんなには面白くないかも知れない。
ただ、最後にサービス残業など(著者は元労働基準監督官)、現実に適用できるか二の次で作った「守れない法律」が我が国には多く、遵法意識を歪め、本法の活用もうまくいかないし、法律と現実社会をよく突き合わせるべきとするなどいくつかの提言は面白く、傾聴できる。