内科専門指導医として、この第9版は安心して薦めることができる良書です。ここ数年の内科の進歩は実に多大なものがあり、2003年の第8版と比較しても、細部まで新たな情報の追加と改訂が丁寧になされています。国家試験の内容はほぼ完全に網羅できていますが、学生のみならず、むしろ研修医あるいは3年目以降の若手医師にも使用してほしいと思います。全体のバランスもよく、必要な情報や知識を適度な詳しさで整理できる信頼性の高い教科書です。もちろん個々の病態、治療は雑誌や文献などで、深く調べる必要はありますし、感染症などは教科書としてはもう少し深い記載が望ましいですが、現在の日本の内科学としてはこの教科書がひとつの標準と考えてよいです。(ハリソン、セシルなどはむしろこの補完として垣間見るとよいでしょう)