当方も、実は某の時期の、就職氷河期の世代なのですが…。幸いにして、私はここまで酷い扱いを受けた覚えはありませんが、この作品を読むと、やはり辛かったあの毎日が蘇る…。
私が就職活動をしたことなど、かれこれ10年以上前の話ですが、ありましたよ。自分のこれまでを否定するようなことを、初対面の人間にズバズバ言われて、精神的に失調を来したり、ありもしない内定獲得の「必殺技」や「必勝法」を日々求めていたことを。もちろん、作者の間宮氏の就職活動と単純に比べることは出来ませんし、彼女のように建設的に、前向きに就職に向き合った記憶は、ないです。もちろん、実際に間宮氏の実生活や活動状況を見ているわけではありませんが、本を読む限りでは、彼女は就職前から本当に色々と頑張っています。物凄く「大人」の学生さんであると思います。自分がえらく恥ずかしくなるくらい。けど、どれだけ大学4年までの生活を頑張っても、必ずしも評価してもらえる訳ではないのが、就職活動の難しさであり、救われざる一面です。就職は「お見合い」に喩えられているそうですが、なかなか巧みな比喩ですよね。
間宮氏も自分が内定辞退を迫られるとは思わなかったそうですが、この本を読んでこういうことを書くのもなんですが、やはり実際に「内定取り消し」の場面に出くわす機会はなかなかなかろうかと思います。ですが、就職活動に乗り出す方々には是非、この本を一読してみていただきたい。本の向こうの世界のこととはいえ、世の中にはこれだけきつい目に遭っても、乗り切った人がいるのだぞ、と。活動を真似をしろというのではなく、徒手空拳で、マニュアルのない戦いに戸惑う方は多いと思いますが、就職活動やそれ以上にその後のさらに長い、自分の人生に対する心構えや指針を、自分なりに心に描いていただければ、と。この本を読むと、現在の自分の甘さに、頭を打たれたような気分になるかもしれませんね。
いつも書いていることですが、どこまでが真でどこまでが虚構かは、この際どうでもよいです。全て本当のことだと思って読んでみてください。人生は、カリキュラムやマニュアルのない活動を強いられることの方が、遙かに多いです。就職活動に望む皆さんに幸多からんことを。