”生まれつき両腕両脚が無いという障がいを持って生まれた乙武さんは、
前世では中国の清朝王朝に仕えた宦官で両手両足を切断するなどの残酷な刑の執行指示に多数関わった為、
この時に発生した因縁の消化と、新たな自己の成長の為に、障がいの個性を持つ事を自ら選択して生まれた”
と著者は言っています。
「前世は、知らない方が良いと書きましたが、乙武さんの場合は、今生を強く明るく、生きて居られるので、
前世を知っても問題が無いと判断しました。明るく今を生きる彼が、もし、紫禁城に行けば、
どのような印象を持つかは、興味があります。」(本書 p262〜p263)
この部分を読んで、この本全体の信憑性を強く疑わざるを得ませんでした。
著者は乙武さんご本人にご面識がおありなのでしょうか。そして許可を得て掲載されているのでしょうか。
前世は知らない方が良いとおっしゃりながら、どういうご判断で乙武さんだけは大丈夫とおっしゃるのでしょうか。
著者は、授かったお子様が障がい児だったお母様に対し、「あなたのお子さんは前世の因縁で障がい児になった、
その因縁を消化する為に自ら選んで障がいも持って生まれて来たんですよ」と面と向かってもおっしゃるのでしょうか?
真に神の言葉を聞くことができる方が、はたしてこのような事を実名入りで出版されるものでしょうか。
「前世」を人々に説明する為に乙武さんの実名を出し、しかも真実を確認をするすべもない、
著者が霊視したというマイナスな過去を暴露する必要など全くない筈です。
有名人だから何を言っても構わないなどという事は決してありません。
神を語る為に人を傷つける権利など何人にもありません。
確かに良い事も言っておられますが、こうした誤った認識が入り込んでいる事に
充分な注意を払う必要があるように思います。
読者のみなさまの冷静なご判断を祈るばかりです。