寝る前に少しずつ読んでいたが、寝るのを忘れてしまいそうなほど楽しかった。「弟子にしくてださいッ」と師匠のもとにかけつけた弟子たちのみなさんが、前座の頃どんな風に目白(小さん)、柏木(圓生)、黒門町(文楽)のもとで下積みをしてきたのか、三人の師匠からどんな言葉をかけられたか、その物語を聞くだけでこんなに心が満ちるとは・・・。
それにしても、噺家の弟子になるって言うのは本当に大変なことなのだなということも少しだけ、垣間見た気がする。何が「しくじり」なのか、しくじった時、どう対処すればいいのか、よほど噺家になりたいという強い気持ちがなければ「もたない」だろう。
他の雑誌などで、小さん、圓生の逸話はいろいろ聞いたことがあったけど、黒門町・文楽師匠のエピソードがとても楽しかった。今までは、気難しい方なのかなあというイメージしかなかったけど、ガラリと印象が変わった!文楽師匠の「締め込み」が大好きだけど、いろんな話を聞いてみたいなあと思った。