島の王たちの策略により地球から誘拐された太陽系帝国要人達の波乱に満ちた脱走劇を描く大長編SFスペース・オペラ宇宙英雄ローダン・シリーズ第142巻。本巻の執筆者は執筆量2位のマールと猛追する3位のフォルツです。太陽系帝国財務相アダムスは密かに誘拐され、複製デュプロとすりかえられた。アダムスは同じ境遇の帝国要人5人と共にアンモニア大気の惑星グラハトに幽閉されていたのだ。
『内なる敵デュプロ』クルト・マール著:六人は密かに脱走を計画し相談するが、そこへもうひとりのアダムスが現われる。島の王のひとりミラス・エトリンはデュプロを送り込んで監視させると同時に、彼らに猜疑心を植えつけて団結心を揺るがそうと図ったのだ。そして、意外にもアダムスのデュプロ・ガーシュインが六人に自分の同行を条件に協力を申し出て来て、彼らは重大な選択を迫られる。『地球強襲』ウィリアム・フォルツ著:島の王ミラス・エトリンの2つの策略は失敗に帰した。人類は帝国要人のデュプロをミュータントの投入により見破り、通貨危機も克服されつつある。彼が新たに企む第3の計略は、2405年4月3日にテラニア・シティで開かれる銀河サミット会議にフラグメント兵器を投入する事だった。秘密情報局の工作員アボイエルが偶然会議出席者の荷物から微小な謎の物体を発見して島の王の陰謀が発覚し、ローダンは第二・第三の兵器の捜索に乗り出す。
財務相アダムスは七人の島の王の内、三人が死んで残りが四人だけになった事を突き止めます。故松谷健二氏のあとがきは、スキー場での偶然のお話です。大方のスキー場が店じまいしたあとに名残り雪を求めて、八甲田山に出掛けました。宿で催すスキーツアーに参加し、とても上手で只者ではないなと感じた偉丈夫と話を交わすうちに、昔の年上の親友の若い同僚である事がわかって思わず絶句し「世の中はせまいものですなァ」と偶然のもたらす力に感嘆されました。