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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
SFからファンタジーへシフトしたようです。下巻,
By 桑の実からできた泡 (東京都日野市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫) (文庫)
内なる宇宙ってそういう意味だったのか!と読了してびっくり。本書で起こるようなことは実際起こるのか!?と軽く頭も抱えたけれど、そんな野暮なことを言っていたら世界のSFは絶滅してしまう。科学って深い。うちの母親のふところより深そうだ。 上巻で問題になっていた人格乗っ取りや一向に進まない異文化の相互理解は、下巻でかくも鮮やかに解決された。上巻下巻に分かれている小説では、上巻で話をあちこちへ広げておいて、結局下巻でまとまりきらず中途半端なまま終了するような呆れたものがたまにあるけれど、本書は計算しくつされたプロットの裏でほくそえんでいるホーガンの姿が目に浮かぶほどすっきりまとまった終わり方だった。 ただ1つ。ガニメアンシリーズは誰かが死んだり傷ついたりしないわりと平穏なSF作品だったのだが、本書ではついに死人が出てしまった。重火器を手にした人々が暴れてしまった。ガニメアンもシャピアロン号でドンパチに参加してしまった。だからどうだと言われれば困るけれど、派手なドンパチシーンが読みたくて本書を手にしたわけではないので、物語の方向が以前とズレているのにはちょっと悲しかった。
17 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
3部作で終わっていれば。。。,
By simm2001 (東京都品川区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫) (文庫)
ガニメアン三部作の完結後、かなり経ってから書かれた第4部。前作「巨人たちの星」で地球人・ガニメアンと対立し敗れたジェヴレン人の故郷、惑星ジェヴレンを舞台になぜ、彼らが戦争を起こそうとしたのか、その謎をおなじみハント博士とダンチェッカー教授が解いていくというのがメインのお話。 このシリーズの主役は地球人とその兄弟筋に当たるジャヴレン人となっており、これまでこのシリーズの主役といってもよかったガニメアンやテューリアンは脇役にとどまっている。 ネタはこれまでの3部作で使い果たしているようで、そこかしこで無理が生じてきている。 人間側の描き込みについてもホーガン特有のあっさりさで深みにかけ、今回の謎の核心であるコンピュータ内に存在する世界も「攻殻機動隊」をはじめとする「電脳系」の物語を見慣れている日本人にとっては物足りないものである。(必然性に欠けている。) 正直言って、これまでの3部作がよかっただけにこの作品は「蛇足」であったと評価せざるを得ない。 せめて、「3部作」の設定を借りた「シェアワールド」ものとして書かれていればもう少し発展性があったのではないかと思う。残念!!
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ホーガンらしい「電脳系世界」の作品,
By 黄金比 (熊本市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 内なる宇宙〈下〉 (創元SF文庫) (文庫)
前3部作の舞台を基に「電脳系世界」を描こうとした作品です。小生はイーガンが好きで、彼の「順列都市」を「電脳系世界」の一つの究極だとすると、ホーガンの「内なる宇宙」は、その入門的ストーリーの究極かなと思います。ホーガンらしく、白黒はっきり、単純明快、どんでん返し無しで、安心して読める作品です。
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