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兼好さんの遺言 徒然草が教えてくれる わたしたちの生きかた
 
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兼好さんの遺言 徒然草が教えてくれる わたしたちの生きかた [単行本]

清川 妙
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

人生を無駄にしないための生きかた読本

賢人・兼好法師がわたしたちに遺してくれた、かずかずの言葉を、90歳となった人生の達人・清川さんが、自らの90年の人生に重ねあわせて語る、最高の生きかたエッセイです。
生まれた息子が耳が不自由だと知ったとき、主婦から物書きへと転進したとき、53歳で英語を習いはじめたとき、65歳で初めてイギリスにひとり旅をしたとき、夫と息子に相次いで先立たれたとき、それらの試練のとき、清川さんの傍らにはかならず、兼好さんの言葉がありました。
「一瞬一瞬をたいせつに生きよ」「死は知らないうちに、すぐ後ろに迫っているのだ」「思い立ったら、時を移さず実行せよ」「自分の頭で考えよ」「ひとりで自立して生きよ」「いつも素直に、みずみずしく生きよ」。
そして、清川さんは最後に語ります。「人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々に楽しまざらんや」──生きてあることじたい不思議なことなのだから、と。
人生に悩む人に、人生をあきらめる心に、最強のカンフル剤となる一冊です。

内容(「BOOK」データベースより)

90歳の清川さんが賢人・兼好法師から学んだ元気と勇気たっぷりの生きかた読本。

登録情報

  • 単行本: 253ページ
  • 出版社: 小学館 (2011/3/28)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4093881839
  • ISBN-13: 978-4093881838
  • 発売日: 2011/3/28
  • 商品の寸法: 18.8 x 13.2 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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18 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 いま生きる勇気が必要な人にお勧めします, 2011/6/1
レビュー対象商品: 兼好さんの遺言 徒然草が教えてくれる わたしたちの生きかた (単行本)
「なんとわかりやすくて上手な文章なんだろう」と、思わずうならされた本でした。
 清川さんは1921年、山口県生まれ。奈良女子師範学校(現・奈良女子大)を卒業後、教職を勤め、40歳をすぎてから文筆活動に入りました。現在90歳。
 単独著だけで60冊以上の著書があります。特に6年前に書かれた『八十四歳。英語、イギリス、一人旅』は、その積極的な生き方に共感が集まって話題になり、私もそれでお名前を知りました。
 清川さんは、英語習得の次に江戸検合格を目標に定め、執筆や講演のすき間に時間を作って勉強し、第4回(平成21年)に3級合格(もちろん最年長!)。そして、昨年の第5回で見事2級に合格!!2年連続で江戸博中村座の前で表彰される快挙を成し遂げました。本年は最難関の1級に挑戦しようとしています。
 こうしたことが「兼好さん」の言葉とともに淡々と綴られています。「兼好さん」とは、鎌倉時代の随筆家、吉田兼好のことです。清川さんは、国文学を志していた若い頃から、吉田兼好に親しんできたそうで、人生の節目々々で『徒然草』の文章に励まされ、背中を押され、生きる指針を見いだしてきたそうです。
 そうした兼好法師の珠玉の言葉を、大変平明な文章で紹介し、わかりやすく解き明かしてくれるのが本書です。
 そうか、兼好の言っていることはこういうことだったのか、と浅学な私はいまごろになって、思わず膝を打ちました。
「日々に過ぎ行くさま、かねて思ひつるには似ず。 一年に中もかくのごとし。 一生の間も、また、しかなり―― 第百八十九段」

 清川さんはこう訳します。
「ものごとは予想通りにはいかないものなのだよ。毎日毎日、いろいろと予期せぬ出来事がおこるけど、一年のうちにもそうであるし、人の一生という長い物差しで考えてもまた、あり得ないと思うようなことだっておこるのだ――」
 清川さんはさまざまな辛い体験の中で、実感してきました。私もまた3月11日を経験した後、まさにそう思いました。あの前日までに思っていたことは、なんだったのか、と。
 それにしても、なんと分かりやすい訳なのでしょう。こどものころ、このように教えてもらったら、もっと古典に親しめたのに・・・と、つくづく思います。
「死期はついでを待たず。死は前よりしも来たらず、かねてうしろに迫れり。 人皆死ある事を知りて、待つこと、しかも急ならざるに、覚えずして来たる。 沖の干潟遙かなれども、磯より潮の満つるがごとし――第百五十五段」

  死ぬ時期は、年齢にかまわず、順序を待たないでやってくる。死は前のほうから来るとは限らない。人かちっとも気づかないうちに、背後に音もなく迫ってきて いるのだ。人はみな、死というものがあるのことは知っている。だが、その死というものは、まさかやってくるとは思ってもいないときに、突然やってくる。そ れは、はるか沖のほうまで干潟となっているときには、潮が満ちるとも見えないのに、突然に磯のほうから潮が満ちてくるのとおなじようなのだ――」

 そうです。いま、このような感慨を持った人が日本に満ちあふれていることと思います。嘆きの声が毎日メディアから報じられます。しかし、清川さんは辛い体験に打ちのめされません。前を向いて立ち上がります。「兼好さん」がこう述べているからです。

「人、死を憎まば、生を愛すべし。 存命の喜び、日々に楽しまざらんや――第九十三段」

 清川さんの訳はこうです。
「死を憎まば、とは、ただ死がきらいという意味でなく、人間は必ず死ぬ、というこの厳然たる事実をみつめ、受け入れ、覚悟するならば、という意味にとりたい。 その覚悟をしかと決め、あらためて、命というものを見直せば、<存命の喜び>=生かされている命を愛する思いは、ひしひしと胸に迫ってくる。 生きているということを、日々、楽しまないでよいものか――」

 生きることを楽しむにはどうすればよいのでしょうか?
これと思ったことをすぐにやりなさい、と清川さんは「兼好さん」のことばを引いて自分に言い聞かせてきました。
「何ぞ、ただ今の一念において、ただちにする事の甚だかたき。――第九十二段」
 この『兼好さんの遺言』、いま、生きる勇気が必要な方にお薦めです。
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