本書の主旨は
「中国人は自然と兵法を応用してしまうものだ。」
「だから、兵法理解が中国人理解に繋がる」。
たとえ話の中には、特に素晴らしい戦略でないもの、
抜けた企業の隙を突いたのが素晴らしいかのような表現がある。
「兵法」を持ち上げるのではなく、他を下げて
相対的に「兵法」が上だと見せかけているようだ。
本書では、度々他の書籍やデータの引用がある。
兵法関連書籍であったり、エピソードであったり。
本書のタイトルの出だしは『「兵法」がわかれば〜』。
なら、著者自ら「兵法」を解説するのが筋ではないか?
百歩譲って、他の人の「兵法」解説やエピソードを
引用して、主旨を遂げるためとしても、
著者自身が説明できないから、他人にやらせている、
と捉えられても仕方あるまい。
少なくとも本書一冊を拝読しても「兵法」は判らないし、
時間を浪費するだけではないかとも思える節が多々ある。
たとえ話にバラツキガあり、「兵法」解説が中途半端で、
頭に入ってきにくい。
ひとつのたとえ話に、複数の兵法が頻繁に出される。
それらが、あとで紹介する「兵法」だったりするから、
読み進めても混乱して、本書の主旨である
「兵法理解」からの「中国人理解」に繋がらない。
特に初心者には分かりづらい。
先に本書に手を伸ばすよりも、他に数多くある
『純粋に「兵法」を解説した本』の選択をお薦めする。