ランキングされた一つ一つの兵器を、ホストが多くの映像で紹介。専門家達がそれぞれの立場から短い解説を加えていく構成はスピーディーでリズミカルだ。兵器に対する知識のない一般視聴者が手っ取り早く理解できる内容になっているのは、さすがディスカバリーチャンネルだと感心する。ただし、「第二次大戦以降」にこだわる余り、第二次大戦中に開発され、その発祥が歴然としている兵器について「歴史的背景」の紹介を一切省いてしまったのは惜しい。第10位のRPG-7はソヴィエト兵器だが、これはドイツ軍が開発したパンツァーシュレッケ、パンツァーファウストの改良兵器である。一般歩兵が装甲車輌に対抗しうる決定的打撃力を有し、その威力を実証してみせたのはWW'U後期のドイツ軍なのだということを語らないのは誤解を生む。また、第7位のAK−47についても、アサルトライフル(突撃銃)という全く新しいカテゴリーの歩兵銃開発を成し遂げたドイツ軍のStg44に言及しないのはどういうわけだ。兵器個々の歴史的な影響を解説する番組で、肝心の兵器が強い影響を受けた元祖の存在を黙して語らないのは拙いとしか言えない。第5位のR−7では、ドイツの生んだロケット兵器V−2が原型となっていることに言及しているのだから、バランスを欠いている。