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共通番号(国民ID)のすべて
 
 

共通番号(国民ID)のすべて [単行本(ソフトカバー)]

榎並 利博
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商品の説明

内容紹介

日本では従来より、国民に番号制度を導入する案が検討されては、プライバシー
侵害の問題があるとして制度導入が避けられ続けてきた。それが、2007年
の年金納付記録問題、また最近では「消えた老人問題」「子ども手当のばらま
き問題」などの年金問題・税制改革問題を契機に、議論の俎上にのぼりつつある。
本書では、◎なぜ共通番号が必要なのか、◎納税者番号制度はどのようなものか、
◎共通番号の導入でどのような時代が開けるのかなどの、共通番号をめぐるあ
らゆる疑問に答えるとともに、番号制度を設計するための哲学や理念を明確にし、
諸外国の事例を参照しつつ具体化の道筋を明解に示す。さらに、それによって
開かれる社会とビジネスを展望する。

内容(「BOOK」データベースより)

これが年金問題、税制改革の決め手だ!これまでの論点を整理したうえで国家百年の大計としての制度を描き、それによって開かれる社会とビジネスを展望する。

登録情報

  • 単行本(ソフトカバー): 261ページ
  • 出版社: 東洋経済新報社 (2010/12/10)
  • ISBN-10: 4492211934
  • ISBN-13: 978-4492211939
  • 発売日: 2010/12/10
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By hamachobi トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本(ソフトカバー)
国民ID、共通番号の議論はあまり進んでいない感じがするが、年金記録問題などを考えると、導入については賛成したい。しかし、その利用のあり方などの著者の提案には、ちょっと不安を覚える。

国民にユニークなIDを振るということ自体は、情報システムで住民を管理するという観点からすると、議論の余地がないと思う。
年金記録問題で完全な名寄せが不可能であることは、ちょっと考えれば誰にでも分かりそうなものだ。折角、作った住基ネット、住民票コードが有効活用されていないことには憤りさえ覚える。

ということで、共通番号の導入については著者の結論に賛成。5、6年以上前にうちの自治体に講演に来た時も思ったが、非常に論理的な説明が得意な人で、今回も共通番号や納税者番号の導入の必要性を説いている。

ただ、第3部の「共通番号で変わる社会とビジネス」の第11章「新たな情報流通による市場創出」については、ちょっと賛成できないというか、前半部分の展開と合ってないような気がする。

過度な個人情報保護によって情報の流通が妨げられてることは、自治体の情報公開・個人情報保護の担当だった自分にも分かるし、情報コモンズという考えも面白いと思う。でも自治体が民間企業のためにダイレクトメールを送付するというのは行き過ぎだと思う。これが情報コモンズか?
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By どぜう トップ1000レビュアー
形式:単行本(ソフトカバー)
国民総背番号制、住基ネット、・・・など評者個人としては、これまであまり好いイメージを持てなかった「共通番号」について、期せずして積極的推進を訴える内容でしたが、そんな本書に巡りあえたのは結果的に大きな幸運でした。

第1部では、反対運動も含め、その導入に向けた動き、導入の必要性、主要論点、諸外国の番号制度の紹介とその比較、第2部ではその利用目的の一つとされる納税者番号制度について、第3部は導入によって描かれる未来社会の「青写真」について、という三部構成になっています。

著者は共通番号の基本理念として、《デジタル社会における国民と国家の間における「義務と権利」を明確化する社会契約の番号である。》との私案を提示されているものの(P.71)、それだけでは漠然とした感じでピンと来なかったりもします。
しかし、本書を読み進めて行くとその端々に「強者が弱者をきちんと支えてこそ、社会正義が実現できるのであって、そのためには共通番号制の導入は不可欠である」という著者の強い信念のようなものを感じ取ることができるようで、感銘を受けました。

単に利便性や経費削減といった浅薄な(?)目的ではなく、日本により公正・公平な社会が実現できるように、所得再分配機能も回復できるように、・・・という議論は説得力があると思いますし、納税者番号制度の導入により消費税率を現行の5%から12%に上げたのと同等の税収効果が見込まれるという議論や、韓国で導入されたという現金領収証制度の紹介など、は興味深く読ませていただきました。

もちろん、本書により共通番号制度の必要性の「総論」に納得できたからと言っても、「各論」の難しさは否めません。
プライバシーの問題などに対する懸念も払拭されたわけではありません。むしろ、漏洩のトラブルなどをゼロにするのも困難であろうという思いは変わりませんし、政治的に未熟な(?)我々日本国民が、諸刃の剣とも言えるこの制度を社会全体の利益になるように果たしてうまく使いこなせるだろうか、という懸念も消えません。
同じ名称の制度であっても、政治家やお役人の方の意図は著者とはまた別の所にあったりするので、緊張感を強いられたりもします。

それでも、その導入を前提としつつ、どのような制度を築き、対策を講じるのかのがその時々で最善かという議論をずっと怠らないという姿勢を保ちつつこの制度と付き合っていく、というのが我々の取るべき道なのでは、と本書から教えて頂いた感じがしたこともあり、★5つとさせていただきました。
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11 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本(ソフトカバー)
政府は、2010年12月に「共通番号」を導入することを決め、2011年には国会に法案を提出し、2014年には導入する計画という。当初は、「税務分野+社会保障分野」から開始し、ゆくゆくは「幅広い行政分野」への導入を考えている。
本書は、このようなタイミングに時宜を得た良書である。筆者はITベンダーで自治体の情報システムに取組み、現在はシンクタンクで電子政府・自治体等の研究をしている。行政の実務とITの両方に通暁していることから、その経験に裏打ちされた提言は説得的である。「共通番号」問題について、これほどまでに広範囲に、しかも深く切り込んだ類書はないと言えよう。本書では、「番号制度は、なぜこれまで進まなかったか」、「なぜ共通番号がひつようなのか」、「共通番号の論点は何か」、「諸外国の番号制度は、どのようになっており、日本のとるべき道は」等について説いている。
日本では、1970年代から番号制度が話題になり、その導入が検討されたが、情報漏洩の危険性、国家による国民監視の恐れ、番号がなくても氏名や生年月日などで名寄せすれば不都合はない等の理由から導入は頓挫し、今日まで実現していない。筆者は、導入しなかった結果は、国民の権利が侵害されるとともに、行政の効率性や徴税の面でも失われた利益があまりにも大きいと、具体例を挙げて説得する。主張の多くは共感できるものであり、多くの人がこれを読み、「共通番号」についての関心を深めて欲しいものである。もちろん、この際、「共通番号」の導入を促す本書への反対論もあろう。それらの意見も聞き、国民的議論を展開して欲しいものである。
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