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共同体の基礎理論―自然と人間の基層から (シリーズ 地域の再生)
 
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共同体の基礎理論―自然と人間の基層から (シリーズ 地域の再生) [単行本]

内山 節
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

近代的な市民社会へのゆきづまり感が強まるなかで、前近代の象徴ではなく、未来への可能性として「共同体」が語られるようになってきた。群馬県上野村と東京との間を行き来して暮らす著者が、村の精神に寄り添うことをとおして、自然と人間との基層から新たな共同体論を構想する。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

内山 節
1950年、東京生まれ。哲学者。1970年代から東京と群馬県上野村を往復して暮らす。NPO法人・森づくりフォーラム代表理事。『かがり火』編集長。東北農家の会、九州農家の会などで講師を務める。立教大学大学院教授、東京大学講師などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 264ページ
  • 出版社: 農山漁村文化協会 (2010/03)
  • ISBN-10: 4540092154
  • ISBN-13: 978-4540092152
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 本書は何よりも、世界的なグローバリズムに抗する思想的根拠の提示である。
 著者によれば、グローバリズムとは地域の伝統や風土を無視し、市場や理性によって世界を均質に設計しようという普遍主義である。それは過去の歴史をもたないがゆえに近代合理主義を至上の価値とする、アメリカ的なリベラル・デモクラシーそのものである。このような視点からみれば、近年流行した「帝国」に対するマルチチュードやマルクス主義のプロレタリアートなどは、グローバリズムに抗するどころか、逆にそれを加速する近代主義の亜流でしかない。
 内山は、大塚久雄による古典的な同名書のスタンス、すなわちゲマインシャフトからゲゼルシャフトへの普遍的進歩史観を否定して、まったく反対に、伝統と風土に支えられたローカルで多層的な「共同体」の再評価を試みる。
 本書を読んで私は、内山のいう共同体論に、リベラリズムの普遍主義に対するコミュニタリアニズムの個別主義を想起した。文化的伝統を持たないアメリカにおいて、サンデルやマッキンタイアのコミュニタリアニズム(共同体主義)は十分に根付くことはなかった。だが、むしろ逆にわが国では、近年、リベラル-コミュニタリアン論争が精緻に検討され、柄谷行人や田畑稔のいう西欧的アソシエ―ションではない、日本の農村のもつ自然と人間の自生的循環が評価されている。本書『共同体の基礎理論』は、内山自身がマルクス、ウェーバー、大塚久雄らへの痛苦な批判を介してたどり着いた地平であるだけに、青木孝平の著書『コミュニタリアニズムへ』『コミュニタリアン・マルクス』などとも共鳴しうる、関係主義の立場からする近代市民社会批判であると感じた。この意味で、佐伯啓思や菊池理夫が欧米から輸入し、青木孝平によって市民社会批判=アソシエーショニズム批判として応用されたコミュニタリアニズムが、内山節の本書によって、ついに日本固有の共同体主義(日本型コミュニタリアニズム)として完成したと言えよう。
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形式:単行本
 この本で共同体の歴史的な経緯はよくわかりました。都市における共同体は難しいことも実感しています。農山漁村の共同体復刻も困難だと思います。
 しかし、使命共同体のようなものを再構成する道はあるように思います。そこには”食”と”空家”をからめて、空家を地域の茶の間や食堂や宿泊所にする工夫が可能です。そして、もう一つ”手料理のおすそわけ”も考えられます。
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7 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
 山の神すなわち地球の神の存在を震災によってまざまざと見せつけられた。

 津波によって白紙状態になった市町村。
 原発によって放射能に汚染されつつある市町村。

 白紙となった共同体にグランドデザインはあるのだろうか?
 神戸の震災の時はどうだったのだろうか?
 関東大震災の時は後藤新平がパリなどの西洋をみならってデザインしたという。
 
 今回の復興のリーダーは誰でどんなデザインを描いているのだろう?政治家は機能しているのだろうか?
 注目したいと思います。

 本書では、山に暮らしていると山の神信仰が納得でき、山の神信仰が村のあり方をデザインしている、という。では、地球に暮らしていて、地球の神信仰を感じ、地球のあり方を感じなければならないのではないか?
 山の幸で食べ物にありつけるように、地球の資源で食べ物、エネルギー、住居までもまかなっている。しかし、地球から得ているのではなく、自分で稼いだお金で勝ち取ったと勘違いしている人がほとんどだ。もしかしたら、お金では買ってはいけないものまでも売り買いしているのではないだろうか?地球は誰かのものなのだろうか?お金とは何か、考え直す時ではないだろうか。

 本書の最後に、経済危機、地球環境、お金について触れていた。
現在は、地域通貨やツァイトガイスト運動など新しい動きが芽生えてきている。

 ニクラス・ルーマンは、社会システムがオートポイエシスによってシステムの中で新たなシステムが自己組織化されていくという。

 個としてバラバラの個人が、それぞれお互いに意味を見出し、関係を築き、やがて組織となり、共同体となる。今僕たちはまさに、無から有が起きる瞬間に立ち会っている。傷ついた体が自然と治癒してゆくように、傷つき穢された国土、地球を癒していくのが今生きている僕たちの責任だと思う。

 大丈夫、大丈夫としか言わない曲学阿世の輩の言葉に頼らず、自ら考え判断しなければならない。
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