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六の宮の姫君 (創元推理文庫)
 
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六の宮の姫君 (創元推理文庫) (文庫)

by 北村 薫 (著)
4.5 out of 5 stars  See all reviews (19 customer reviews)
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Product Description

出版社/著者からの内容紹介

最終学年を迎えた〈私〉は、卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていくかたわら、出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、円紫師匠の教えを乞いつつ、浩瀚な書物を旅する〈私〉なりの探偵行が始まった。

内容(「BOOK」データベースより)

最終学年を迎えた「私」は卒論のテーマ「芥川龍之介」を掘り下げていく一方、田崎信全集の編集作業に追われる出版社で初めてのアルバイトを経験する。その縁あって、図らずも文壇の長老から芥川の謎めいた言葉を聞くことに。「あれは玉突きだね。…いや、というよりはキャッチボールだ」―王朝物の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞を巡って、「私」の探偵が始まった…。

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11 of 12 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars すばらしい、書誌学ミステリ, 2006/7/29
By かほひめ - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
 芥川龍之介が自作『六の宮の姫君』をさして「あれは玉突きだね・・・いや、というよりはキャッチボールだ」と表現した言葉の謎を巡るミステリーです。 どういう経緯で生まれた作品なのか、誰とのキャッチボールだったのか、「私」がその謎を追って、奔走します。

 恥ずかしながら、芥川の作品というのをきちんと読んだことがありませんでした。だから、彼の生い立ちやらバックグラウンド、自殺に至る経緯なども全く知りませんでした。それでも、全く退屈せずに作品全体を楽しめました。これはひとえに、作者に筆力によるものでしょう。知らない人間でもこれだけ楽しめるのですから、芥川に慣れ親しんでいる方なら、なおさらおもしろいでしょうね。

 人が死ぬわけでもなく、犯罪者が出てくるわけでもない、だけど立派なミステリー。基本的には、古本屋や図書館で古い本やら雑誌やらを調べる、これだけの行為の中からこんなにすばらしい「推理」を組み立て、一つの作品に仕上げてしまう、北村薫という人はすごい人だと改めて思いました。こんな”知的な”ミステリー、なかなか今の日本になかなかないでしょう。

 これを読んだおかげで、芥川のみならず、菊池寛など、同時代の作家の作品も手当り次第に読んでみたくなりました。
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9 of 11 people found the following review helpful:
5.0 out of 5 stars 真面目で想像力豊かな学生としての「私」, 2004/2/13
 「謎解き」が、ある説明されていない問題に対して、一定の
手続きに乗っ取り、文脈を調べ、仮説を立てて証拠を集め、
証拠と文脈を繋ぐ環を想像力を駆使して事実の一角に迫る事と
すれば、この点でアカデミズムとミステリは非常に酷似している。

 「六の宮の姫君」を通じて行われたという「キャッチ・ボール

」という老大家からのヒント。「私」はこれを追う中で、文学史
上対照的な軌跡を描いた芥川と菊池の互いにない、ベクトルの異
なった鋭敏なものを深く尊敬し合う関係、そしてそれ故に離れて
いく互いの運命を浮き彫りにする。そして彼らの生きた大正・昭
和初期という時代、文学がメディアの最先端として躍動力を持っ

た時代を、稠密な文体の中に哀惜を孕んだ対象への愛情を載せつ
つ見事に描き出した。

 文学部の真面目な学生の卒業論文が持てる稠密さと、「私」
という若き女性主人公の役割が持てる瑞々しく繊細な感性に載
せた筆致が見事に融合している。エンターテイメントとしても、
「六の宮の姫君」解釈の一例としても、大正・昭和文学史に対

する一見解としても、他ジャンルである文学部の専門的な研究
スタイルの一手法を追体験できるという意味でも、多層的に豊
かに楽しめる逸作だと思う。

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6 of 8 people found the following review helpful:
4.0 out of 5 stars 文学の向こう側を覗く, 2006/4/29
By ぷりうす (東京都) - See all my reviews
(TOP 500 REVIEWER)   
芥川龍之介の短編「六の宮の姫君」に寄せられた言辞の謎に迫るミステリー。

というと、「ダヴィンチコード」のような謎解きを想像しますが、本書は、そうした派手な展開とは無縁です。しかし、面白くない訳ではありません。むしろ、非常に面白い!知的好奇心をくすぐられます。

謎解きに使われるのは、図書館に行けば見つけられそうな本ばかり。そこにちりばめられたヒントから、近代文学の巨匠たちの心理に迫っていくのは、純粋な学問的な興味をそそります。

本来学術的な論文になるような内容を、独特の透き通るような文体でエンターテイメントに仕上げてしまう、北村さんの筆力に脱帽です。

血なまぐさい殺人事件や、鮮やかなトリックもいいですが、本書を読めば日常の中にミステリーの種はいっぱいあることが分かります。

ミステリーの枠を拡げる作品。近代文学に興味がある方はもちろん、基礎知識が中学校の教科書程度でも十分楽しめます。おすすめ。
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5.0 out of 5 stars 芥川龍之介はなぜ。
主人公である大学生の「私」が、
探偵役である噺家・春桜亭円紫と
日常の謎を解き明かす人気シリーズ。... 続きを読む
Published 1 month ago by 稲田英資

4.0 out of 5 stars よくぞ出版できました(良い意味で)
読み始めるまでここまで込み入った話とは思いませんでした。... 続きを読む
Published 7 months ago by uirou

4.0 out of 5 stars 知的好奇心を満たす文学ミステリー
『空飛ぶ馬』『夜の蝉』『秋の花』に続く「円紫師匠と私」シリーズの4作目。... 続きを読む
Published 12 months ago by sasabon

5.0 out of 5 stars 円紫さんシリーズでは最高傑作
... 続きを読む
Published 16 months ago by ホレイシア

3.0 out of 5 stars 本好きな人必見!異色のミステリー♪
殺人事件など起こらない。探偵も刑事も登場しない。だが、この作品は
立派なミステリーだ。ただし、異色中の異色だが。「六の宮の姫君」の... 続きを読む
Published on 2007/11/6 by ゆこりん

4.0 out of 5 stars 菊池寛が読みたくなる。
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Published on 2007/7/3 by 阿寒毬藻

5.0 out of 5 stars 思わず読みたくなる読書案内
... 続きを読む
Published on 2005/1/18 by のりぞう

4.0 out of 5 stars 芥川を知ると更におもしろさが増します
「六の宮の姫君」は終始「芥川龍之介」がメインなので1度読んだときは、ハッキリ言って難しくて面白いとは思えませんでした。
最近「朝霧」が出て面白かったので再... 続きを読む
Published on 2004/6/9 by チョビ若丸

5.0 out of 5 stars 文学部必読書!
北村薫作品の中で一番好きな作品です!
ミステリーとしての出来はもちろんのこと、芥川龍之介に焦点を当てながら進む物語は
昭和文学史の理解も助け、楽しみ... 続きを読む
Published on 2004/5/13 by アイランダー

4.0 out of 5 stars こんなミステリーもありなのだ。
卒論を『芥川』に決めている私は、バイト先で老作家・田崎先生から芥川が『六の宮の姫君』について「あれは玉突きだね。……いや、と言うよりはキャッチボールだ」と語った... 続きを読む
Published on 2004/2/11 by t-grandma

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