短編集。
「六枚のとんかつ(1)」が、あまりにばかばかしくて、二度と読むかと思っておきながら、思わず「2」や「3(本書)」を買ってしまった。
それは、「1」のネタのばかばかしさのインパクトが強かったため、あのインパクトをもう一度、という思惑だった。
ところが「2」「3」と、巻が進むに従って、内容が少し上品に洗練されたものとなり、
脱力を伴うばかばかしさや、笑い飛ばせる様な下品さは少なくなった。
つまり、巻が進むとともに、普通の平凡な作品に近くなってきた。
当然、インパクトも弱くなってきている。
著者は、しきりに「1」は読むな、と強調しておられるが、良い意味でも悪い意味でも「1」こそ原点だ。
「1」を読まずして「2」「3」を読んでも、普通につまらない、程度にしか感じない。
あくまで「1」の、強烈につまらない、があってこその続巻なのだ。
という訳で、私はまず「1」のばかばかしさに浸る事をオススメします。
また、今巻の表紙カバー絵は、継ぎ接ぎのあるスカートの女の子が、手持ちの小銭とを見比べながら、
本書を買おうかと迷っている図だと思われるが、裏表紙の絵では、購入して、楽しそうに読んでいる。
この女の子の様に購入に迷ったら、まず「1」からです!