川上さんに近づくキーワードのひとつが「境界」であると気づかされる一冊。
できればインタビューを、この時代ならweb上で動画で見たり、
あるいは雑誌の記事で写真入りで読みたいところではありますが、
活字で読むことが奥深さを増しており、本書の良さがあると感じます。
複数のインタビューに目を通してゆくことは、
川上さんという山に、いくつものルートで登っているような感じです。
読み進めるにつれて、哲学や心理学へと読者の興味を広げてくれるでしょう。
「入れ子」や「絶対保留」など、川上さんに近づくヒントがいくつも出てくるのも
読みやすさにつながっています。
ファンでなくても多くの示唆を与えてくれる内容であると感じ5つ星にしました。
なお、余談ですが、わたしが利用した書店の書名検索端末で
「ムツツノホシボシ」と入力したら該当作ありませんと表示されて
あれれ?と不思議に思いましたが、
川上さんのあとがきでは「星星」には「ほしほし」と
濁らずにルビがふってありました。