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六〇〇〇度の愛 (新潮文庫)
 
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六〇〇〇度の愛 (新潮文庫) [文庫]

鹿島田 真希
5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)

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第18回(2005年) 三島由紀夫賞受賞

内容(「BOOK」データベースより)

優しい夫と息子と団地で暮らす何不自由ない生活を捨て、ある日、女は長崎へと旅立った。かつて六〇〇〇度の雲で覆われ、原爆という哀しい記憶の刻まれた街で、女はロシア人の血を引く美しい青年と出会う。アルコール依存の末に自殺した兄への思慕を紛らわすかのように、女は青年との情交に身を任せるが―。生と死の狭間で揺れる女を描き、現代人の孤独に迫った三島賞受賞作。

登録情報

  • 文庫: 198ページ
  • 出版社: 新潮社 (2009/8/28)
  • ISBN-10: 4101279713
  • ISBN-13: 978-4101279718
  • 発売日: 2009/8/28
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.3  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 592,399位 (本のベストセラーを見る)
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21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
三島賞受賞作だが、いったいなぜ受賞したのか理解に苦しむほどに不出来な小説である。第一に、書かずにいられずに書いたという意欲がまるで感じられず、300枚程度の長編を注文されてひねり出したように見える。長崎へ行った女と、そこで出会った混血青年の、通俗小説めいたセックス描写が、長崎の原爆と重ね合わせられ、ロシヤ正教に関する知識がちりばめられて描かれているだけで、何の感興も呼び起こさない。フランスの小説や映画には、よくこういう退屈なものがあるが、それのまねだとしたら、別に言うべきことはない。面白いと思う人がいたらいたで構わない。しかし私にはちっとも面白くなかった。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
アトピーの青年や旅先である長崎の歴史、家族の過去などなど要素がてんこもりなのは確か。
でも巧みな文章力でなんとなくまとまっている。
そもそも鹿島田作品はストーリーを楽しむものではないと思っているので、特に裏切りは感じなかった。
むしろ文章表現の巧みさを楽しめてまぁまぁ満足。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By デルスー トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
文章のうまさは得難いもので、
ロシア正教関連の薀蓄も嫌味にならず、
それなりに成功していると思うが、
結局、なぜ「長崎」で「原爆」なのかという点については、
読み終わっても、今ひとつ釈然としない部分が残った。

そもそも、人が衝動的な旅の目的地に長崎を選んだりすることに、
とりたてて理由などはないのかもしれないし、
この作品の全編に漂う雰囲気も、明らかにそうしたものなのだが、
そういうふうに読めてしまうとしたら、
やはり基本的な構想のどこかに
失敗があったと言わざるを得ないのではないか。

当初からの書き手の狙いが、
読者の側の先入観をいくぶん裏切ることにあったとしても、
そのことに変わりはないと思う・・、と書いてきて、
今になってようやく思いついたのだが、これって要するに、
『二十四時間の情事』の単なる真似なんだろうか。

もし本当にそうだとすると、なんというか、
「志が低い」としか言いようがないのだが・・
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