商法の大改正以来、久しぶりに会社法が改正されそうだ。
法務省は法制審議会会社法部会にて議論を開始し、経産省もそれに意見を出している。
書名が「公開会社法を問う」なので、早大の上村教授が提唱している「公開会社法」への批判本かと思ったが、議論の対象は民主党が作成した「公開会社法(仮)の制定に向けて」。もっとも、上村教授は民主党に近いので、大きな違いはない。
しかし一読すると、単なる批判本ではなく、むしろ議論を通してこれまでの立法論や解釈論がよく分かる。
また、宍戸教授は法学者、柳川教授は経済学者なので、法学の考え方と経済学の考え方がよく分かる。
法制審の議論や日経新聞の可笑しなリークを鵜呑みにしないで、会社法の従前の議論を整理し、自分の頭であるべき会社法を考えたい人にはお勧めできる本である。
ただし、鼎談形式ゆえ、議論が錯綜している箇所があるので、腰を据えてじっくり読まないと頭に残らない。
ご注意を。