表紙絵のメイキング2P×7名と、CG塗りと水彩塗りの2枚のイラストを使った青柳氏の初心者向け解説・約100Pの構成。
イラストはどの作家もよいのだが、解説や構成がひどいので、CG未経験者、初心者にはオススメしにくい本だ(公式サイトの解説で十分かもしれない)。また、基礎的なツール解説なので、すでに使いなれている中級者にもおすすめしない。
まず、図版が小さい。全体を見せるところ、拡大して見せるところ、パレットを見せるところがメチャクチャすぎる(わざわざメニューの表示を出しているキャプチャなのに、小さすぎて意味をなしていなかったり。トーンカーブの説明をしているのにトーンカーブのパレットが小さい、など)。
また、インストールから説明するほど初心者向けなのに、レイヤーの概念をすっ飛ばしていきなり下書きを解説し、レイヤー表示(目玉表示)の切り替えを行うなど、構成がひどい箇所もチラホラ。
そのほか、ずっと女の子がしゃべっているように解説するので、あとから機能や描き方を真似しようと思ったとき、探しにくいのも面倒だ。
青柳氏の影色の選び方(カラーパレットのサークルリブを使う方法)は、彩度・明度・色相の説明とともにわかりやすかったし、テクスチャ写真を撮るポイントや、「学校の写真は卒業すると撮りにくいので、見慣れた風景でも在学中にこそ沢山撮っておく」など、CGセオリー、イラストを描くうえでのTipsは初心者にとっては参考になるのだが、イラストスタジオの機能ではない部分のほうが一番よいというのはどうかと思う……。
ちなみに、付録のデータはレイヤー統合済みのデータ(各2500×3500px、350dpi程度)と、Ver.1.1.2の体験版データ(ネットでも配布している)。
また、説明キャプチャはVer.1.1.0とのことだが、作家によってはもっと前のVerを使っている。