「元公安調査庁長官が朝鮮総連本部ビルの売却をめぐる詐欺容疑で逮捕」
一読すればこのショッキングな事件の概要と筆者の言い分が良くわかると思います
ただ正直筆者の言い分が正しいかどうかの疑問は残りました
まず最初から最後までこの「エリート様」の生い立ちと業績がこれでもかこれでもか
と続きます
それに続きその天皇陛下から認証された検事長にまで上り詰めたエリートの筆者が
いかに悪い奴に食いつかれてしまったかが続きます。
朝鮮総連の事件が「金目当て」ではないのを証明しようとしたのでしょう「大物ヤメ検」
であった筆者の収入の豊かさも嫌味なくらい何度も書かれます。
後半、その「大物ヤメ検」を簡単に手玉にとる「悪い奴」が出てきます
この「悪い奴」の方を主役にした読み物の方が面白いだろうと思うくらいエリート元検事長
に寄生していきます。
私が筆者の言い分をイマイチ信用できないのは、総連本部ビルの案件に関わったきっかけを
満州からの引き揚げ体験からの祖国への強い思いからだというのだが、だったらなぜこんな
ブローカーまがいの悪い奴を介して関わらなきゃならないのかということ。
本書を読めば相当にこの悪い奴に食いつかれていたのがわかるし「カネ」に詰まっての行動
ということを否定する根拠が薄い気がする
まあ、事実がどうであれ「エリートボクちゃんの言い訳大会」という1冊ですな