産経の記者ということもあり、基本的に左翼には厳しい。
ただ、既に体制対左翼という図式も崩壊して(『
マングローブ―テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実』のような例もあるにはあるが)、目下の課題は外国工作員、外国テロリストの摘発だろう。
時代とともに、「公共の安全」という言葉の意味が変わり、公安組織のミッションも激しく変化している。
革マルのような旧来型の左翼もあるし、オウム真理教のような新興宗教形のテロ組織もある。
右翼テロもあり、ロシア中国北朝鮮をはじめとした外国からの工作員、アルカイダのような国際テロ組織もある。
公安の動きを見ていると現在の日本のリスクがどこにあるのか、またそれら日本の危機を当局がどのように認識しているのか理解できる。
佐藤優あたりにいわせると日本に真の意味でのインテリジェンス機関がないのだろうが、
それでも公安の活動や国防上の意味を一般市民に伝える意義は大きい。
公安の各セクションごとの役割や代表的事件を俯瞰できる、わかりやすい公安入門書。