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公務員革命: 彼らの〈やる気〉が地域社会を変える (ちくま新書)
 
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公務員革命: 彼らの〈やる気〉が地域社会を変える (ちくま新書) [新書]

太田 肇
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

震災時の経験をとおして私たちは、いざというとき公務員の役割がどれだけ大きいか、彼らの<やる気>がいかに大切かをあらためて思い知った。さらに役所の機能見直しや分権化、市民やNPOとのコラボレーションなど、公務員には自発的で質の高いモチベーションが求められる段階に入った。

そして今、公務員制度改革が熱く議論されはじめた。
しかし、そこで行われている議論は、人事評価制度の見直しや成果主義の導入といった旧来の枠から出るものではない。そのようなマネジメントの枠内では、飛躍的な<やる気>アップは不可能だ。

しかも財政難による給与カット、役職ポストの削減など、組織の資源は乏しくなる一方である。

動機づけに必要な資源が減少するなかで、公務員の<やりがい>と<やる気>を飛躍的に高めることができるのか?

それを実現する秘策はある。
国内外のさまざまな行政機関で行った取材や、公務員に対するアンケート、それに各地で活躍する「スーパー公務員」の事例などを参考にしながら、革命的なマネジメントを提言する。

内容(「BOOK」データベースより)

財政難にあえぐ地方自治体。住民サービスの質を維持するためには、公務員が受け身の姿勢ではままならない。これからの時代、地域社会が元気であるかどうかは、すべて公務員の“やる気”にかかっている。その数およそ三五〇万人。この巨大な人的資源を活用するためには、いたずらにバッシングするのではなく、彼らのモチベーションを改善して積極性を引き出すべきだ。本書では、財源も役職も不要の、「スーパー地方公務員」の育て方を考え、地域社会が豊かになる方途を描く。

登録情報

  • 新書: 200ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (2011/10/5)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4480066322
  • ISBN-13: 978-4480066329
  • 発売日: 2011/10/5
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 0.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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 2011年は敗戦後「66年」と決別する初めの年である。公務員においてもそうだ。
 しかし公務員は、すでに2009年9月にそれ以前と決別するほかない状況に出会った。民主党が政権を自民党から奪ったからである。その折に菅直人氏は、それを「官僚主権国家」から「国民主権国家」への転換だと表現した(『大臣 増補版』岩波新書)。現実にそれから二年過ぎて、転換が実現したとは思われない。それは、それほどに官僚世界が強靭なのか、民主党政権が弱体なのかはひとまず置くが。

 公務員世界の変革は、前段があった。中央にあっては省庁の統廃合再編、地方にあっては地方分権改革、市町村合併が90年代から2000年代にかけてあり、戦後長く続いた官僚組織の制度、風土が変革を迫られた。しかし、公務員の意識改革は根本的には起きなかったと言っていいだろう。制度も風土もたやすく変わらないからである。そうしている内に政権交代が起き、官僚世界はまるで無能組織のような扱いを受けることとなった。それにつれ、公務員が酒気帯び運転や未成年買春をしたり、市民への対応が悪かったりすれば、マスコミから従前にはなかったほどの手ひどいバッシングを受けるようになった。

 そうした状況の中で、地域発展の主役になる地方公務員もいて時代の寵児となる人も出た。公務員世界は注目を浴び、幅が広くなっていたのである。東日本大震災で身を挺して注目を浴びた公務員も多くいて、社会に必要な存在と認められるようにもなった。

 著者は、そうした例を踏まえつつ、しかし地道に働く地方公務員の勤労がもっと高まることがこれからの社会に必要だという視点で本書を著した。「承認理論」ですでに広く認められていた著者が、経営学の範疇で手薄であった公務員分野に手を伸ばして調査研究執筆をしての書である。
 第一章から第三章まで、これまでの研究成果を活用して公務員分野の問題点を洗い直し、公務員のやる気をいかに高めるかの道筋を示した。「超やる気」は、「自分が仕事の主役である」と自覚することで起きる。その「三要素」は、「自律、承認、夢」であるとし、第四章においてその具体的な事例を示しながら説得力のある提案を書いている。著者は、第四章を「本書のクライマックス」と書いている。迫力がある章だ。
 第四章で注目すべきは、公務員の世界にあって外部資源の活用と、副業の自律的な実践、比較的若い頃での公務員から民間への転身のすすめなどである。できる公務員はスピンアウトしがちだと例を挙げて説いている。

 評者は都内の江戸川区に居住しているけれども、江戸川区でいちばん大きい組織は区役所である。地方に行けば類例は多いだろう。日本人勤労者の一割が公務員関係であるからには、これからの超高齢社会、成長資本主義に拠らない生活重視の社会を確立して運営していくには、公務員たちの意識改革が鍵を握る。ことに介護・医療部門においていかに公務員が状況を好転させるかが重要である。そうした社会改革のために本書は大きく貢献するだろう。

 若い公務員志望者には、面接準備には欠かせない本だと勧めておく。
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By Gori トップ500レビュアー VINE™ メンバー
2011年11月27日、大阪維新の会の橋下徹大阪市長(42歳)と、松井一郎大阪府知事(47歳)が
誕生した。彼らは正当な民主主義的手続きを経てその座についたことは確かである。
府職員、市職員の改革が断行されるであろう。
しかしその改革は本書の危惧するポピュリズム型(人気取り先行型)公務員改革ではないのか。
それは著しく、公務員のやる気を削ぐことになりはしまいか。心配である。

川上からいくら水を流しても、川下に大きな障害物があるのでは
水は流れず洪水になる、と本書は主張している。
同感である。

ヒトラーが閉塞した時代状況にあったドイツで、正当な民主主義の手続きを経て、
民衆の熱狂の中、国を牛耳る地位についたことを僕は思い出している。
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とてつもなくモチベーションが高い公務員をスーパー公務員と呼び、そのような公務員が存在しなければ地域社会は良くしていけない。
今の公務員の人事評価では、モチベーションに上限を設けやすく、そこそこでも組織の中では生きられるというものである。
公務員がそこそこだと地域にとってそれは損失であり、スーパー公務員を排出できる体制を取っていかなければならないという内容。
やる気の源は、「自律」「承認」「夢」とあり、自分としては、「夢」がとても大切だと感じた。
当たり前かもしれないが、夢を大きく持つこと、それによって並外れたモチベーションと行動力を生み出される。
公務員に限られたことではないが、それも明確な夢を持つこと。これについてこの本で気づくことができた。
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