公務員試験の導入本として使用しているが、かなり分かりやすい。よくできたテキストだと思う。だが読み進めていくうちに、すごい記述を見つけた。124頁の「ヨーロッパ司法裁判所」に関する項だ。以下引用文。
1997年に調印されたヨーロッパ連合条約、いわゆるアムステルダム条約は、8条にヨーロッパ経済共同体(EEC)をヨーロッパ共同体(EC)と称することを定めている。そしてこのECは石炭鉄鋼共同体、原子力共同体とともにヨーロッパ連合(EU)を構成する。引用終わり。
ヨーロッパ連合条約は、アムステルダム条約のことではないし(マーストリヒト条約)、調印されたのも1997年ではない(1991年)。条約の内容も、ECCからECへの名称変化ではない(ECからEUへの変化)。ECが石炭鉄鋼共同体と原子力共同体とともにヨーロッパ連合を構成する、なんてこともありえない(「EECは石炭鉄鋼共同体と原子力共同体とともにヨーロッパ共同体を構成する」と書きたかったのか)。
お世話になっているテキストのあら探しをしたいわけではない。予備校本だし、多少の誤植は仕方が無いと思っている(自分で調べれば良いわけだしね)。でも、正直、この記述は頂けない。1行に2つも3つも間違いがある。単なる記憶違いなのかもしれないけれど、基本事項だし、チェックをすればすぐに見つけられるはずだ。こういう記述が一カ所でもあると、他の項も怪しく見えてきてしまう。いい本なのに、もったいない。早く直してください。よろしくお願いします。