グローバル経済下、先進国間での戦争は、とりあえず無くなった。植民地のブンどり合いよりも「国際競争力」を競うほうが利口だからだ。
本書では、法律や税率を作ったり運用する側が、いかに都合よく押し付けているのか、実証データに基づき解説している。
公務員階級が、納税者階級を搾取していると例えるべきか、国内を、宗主国サイドと植民地サイドに分断統治していると言うべきか、わが日本は、奴隷制度あっての市民の民主主義の、古代ローマみたいなものかもしれない。
納税とは、広義の行政サービス(治安・通貨安定・教育・医療・年金etc)への強制投資である。「いやなら出て行け」と言われても、大多数は困るだけだ。商品はグローバルに交換できても、祖国変更の実行力と現実性は、それほど流動的ではない。
愛あるソロバン勘定のもと、パラダイムシフトせざるを得ないだろう。
自由為替制度の下での、適度なインフレとは、徴収された税金が有効な再生産に向かった成長率であり、逆にデフレとは、公務員労働力のロス=国際競争力におけるコスト負けだと、常識になればいいんだけど。