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32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
公は民を知らず。民は公を知らず。,
By calm (神奈川県川崎市) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 公務員クビ!論 (朝日新書) (新書)
さまざまな公務員の仕事を転々としてきた著者が書く公務員論。
これからの公務員という職業は「親方日の丸」の職業ではない、と著者は言う。 キャリア、ノンキャリア、地方公務員を問わず世間の厳しい風にさらされるから、という のがその理由らしい。 「官民流動化」が進んでいない、つまり公務員と民間の2つの職業経験を持つ人が少ない というのが大きな問題らしい。 確かに民間の人は公務員の仕事なんて分からないから、ときに過剰ともいえるバッシング が起きる。逆に普通の役人は、そうしたバッシングに対して大きな声で反論ができない。 確かにこの相互理解の欠如は問題だと感じた。 「官民統一」、つまり公務員と民間で働く人の労働条件を近づけることだけでは不十分。 「官民流動化」こそ進めるべきだというのが著者の指摘である。 普段は声が聞こえてきづらい公務員の言い分も交えながらの記述は興味深かった。 公務員も楽ではないのである。一方的な公務員バッシングに陥らない公務員制度改革 こそが求められている。
27 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
芸風を変えつつあるか,
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レビュー対象商品: 公務員クビ!論 (朝日新書) (新書)
キャリア官僚社会の暴露話や格差社会、ビジネスハウツーと、食いつきのいい話題で新作を量産してきた著者だが、本書では、リードにキャリア官僚ネタを持ってきながら、後半では硬派な公共政策論へ持っていく。著者は民間経験がないからか、やや公務員に甘い感はあるが、公共経営って赤字が前提なんですよ、と読者に問いかける。効率性=公務員自身の利益とならないので、効率性を過度に重視すると公務員はずるをしてしまう、という説はうなづけた。しかし、ずるしているかのチェックに議会を活用せよと主張するのだが、これはどうか。著者も経験はあるのだろうが、地方議会なんて一部の志ある政治家以外、地域ボスのギルド化していて何の役にも立っていない。
キャリア官僚ネタはもちろんだが、自身の思考した公共政策論について易しい言葉で論じており、それなりに読める。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
「難局にあたって空中旋回するような愚行を繰り返す」政治の次にくるものは?,
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レビュー対象商品: 公務員クビ!論 (朝日新書) (新書)
著者の作品を読むのはこれが二冊目です。これから公務員を待ち受ける運命が細かく描かれます。その描写は、キャリア、のほほん公務員、そして地方公務員別に細かく行われます。どれも興味深いものですが、今までのような一律の取り扱いはなくなるであろうという部分はよく理解できました。能力のある公務員の皆さんにとっては退屈さが減退することだけは確実です。著者が指摘する官民の人事交流もいいのですが、私は公務員よりメディアの純粋培養こそいち早く停止すべきだと思います。メディアに対する著者の意見は絶望的なものです。メディアには、建設的な批判なるものはなく、日本の社会に潜在的に存在するルサンチマンを頼りとし、表面上の現象を文脈を無視して取り上げていくだけという著者の指摘には同感です。公務員の運命というのもいいのですが、大きな経済や社会の流れに抗うことはいくら公務員制度を改革しても不可能です。それよりも、政治の本質でもある利益と負担のバランスの取り方についての著者の意見が披露されることはありません。地方という存在自体ははどうなるのでしょうか?最後を飾る「何か得体の知れない第三の組織」というのはしゃれた言葉ですけど、何にも語っていないのと同じですね。ただ自治体の首長が、本来的には決して両立することのない複数の価値の間での権威的な選択を迫られるという点は同感です。
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