「給料も安定して高い」「クビもほとんどない」「会社が潰れることもまずあり得ない」という公務員。最近では不況のせいもあって、民間で働いている人たちからは恨み(妬み?)の声も聞こえてきますし、テレビや新聞の「公務員叩き」も、もはや当前のようになっています。
でも、「公務員ばかりいい思いしやがって」と批判的な人ほど、この本を読んで欲しいと思います。
公(おおやけ)のことをやる人が「公務員」。ならば民間は私(わたくし)のことばかりやっているかと言えば、そんなことはないでしょう。
いまや、社会貢献や環境活動などは民間企業の仕事の柱。大掛かりな国の外交よりも、国際企業で働く人や、映画や音楽などの文化交流の方が、質も量も圧倒しています。
そもそも、世の中のためにならないような企業は、お客さんの支持を失って淘汰される時代です。
だからこそ、民間企業での経験を、公務員として活かすこともできるし、反対に、公務員として働いた経験を民間企業で活かせる。
筆者の「40万人の公務員を民間に、10万人の民間人を公務員に」という主張は、日本を活性化するための、建設的でかつ十分実現可能なアイデアだと思います。
ただいたずらに公務員を批判したり、民間を規制しようとするのではなく、民間と公務員が歩み寄って、「一緒に日本を元気にして行こう!」という意見こそ、今の時代に一番大事な気がします。