テレビで歯切れの良いコメントをしている著者が
「がんばれ公務員??」と訝しげに思ったのだが
なるほど、なるほど、国民が標的にすべきなのは
公務員ではなく、欧米他国よりも税金を浪費している
政治家(国会議員だけでなく地方議員も)であるとのこと。
また、マスメディアがすぐに官僚を批判するのは
明治以来伝統的に官僚に対抗してきたからであって、
公務員は批判されるよりも、日本の復興のために
むしろ応援されるべきであるという論理なのであった。
また、ミスター円と呼ばれたエリート官僚だったためか
著者自身もバイアスがあるかもしれないというが
キャリアと呼ばれるエリートを育てていく
今の日本の公務員制度を肯定的にみることが
日本にとって必要なのだという。
さらには「天下り廃絶」などは人事システムが崩壊するので
もってのほかであり、大企業でも子会社出向は行われていて
むしろ公務員よりもひどい状況もあるとのこと。
これら元官僚の著者の主張と
古賀氏のような改革派と呼ばれる官僚の主張は、
同じエリート官僚であるのにまったく対抗する論理で、
その対比がたいへん面白い。
いずれにしても公務員という職業環境には
榊原氏のように自由奔放に生きてきても、
古賀氏のように自ら官僚を大批判しても
きちんと勤め上げられる寛容な環境があるのである。
両氏とも優れた人材であるのは間違いないので
どんな公務員でも彼らのように好き勝手にされては
国民にとっても国にとっても迷惑甚大なのであるが
その点でだけでも公務員の職場環境は、
民間よりも恵まれているのかもしれないなと感じたのである。
個人的には古賀氏の主張に同意する点が多いのだが
目下この復興のために同じ日本人である
各方面の公務員の人々が尽力しているのは間違いないので
その点では榊原氏と同じく「がんばれ公務員」といいたいのである。