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公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究
 
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公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究 [単行本]

ユルゲン ハーバーマス , Jurgen Habermas , 細谷 貞雄 , 山田 正行
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 3,990 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

〈市民公共性〉というカテゴリー概念をめぐり、人文社会科学の様々な領域を横断し、今日の社会思想シーンに劇的な衝撃を与えたハーバーマスの代表的著作。原書新版への序文をあらたに訳出・増補して復刊。*

登録情報

  • 単行本: 357ページ
  • 出版社: 未来社; 第2版 (1994/06)
  • ISBN-10: 4624011236
  • ISBN-13: 978-4624011239
  • 発売日: 1994/06
  • 商品の寸法: 21.2 x 15.6 x 2.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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31 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
世界的な議論を呼び起こした本書に対し、いまだ日本語翻訳本のレビューがないのは奇妙なので、一筆書いておこう。この書は、政府役人や貴族と異なる私的市民がコミュニケーションを通して構築する公共性が、18世紀のヨーロッパでどのように誕生・発展し、19世紀以降の行政権力と貨幣経済の発展によって、どのように閉塞したかを、歴史社会学的に解明した画期的な古典である。1962年の初版では、「有産階級的な市民(ブルジョア)社会」が公共性を担うアクターとされていたのに対し、東欧革命直後の1990年に再版された序文では、それとは異なる「非経済的な市民社会(Zivilgesellschaft)」がこれからの社会の公共性を担う重要なアクターとして提唱されている。こうしたハーバーマスの公共性論に対して、我が国では、排除というエレメントを軽視しているという批判(斎藤純一など)やヨーロッパ中心的という批判(山脇直司など)があるが、国家や政府の公式(official)とは異なる市民的公共を考える上で、本書は必読書と言ってよいであろう。
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22 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 古本屋A トップ1000レビュアー
形式:単行本
「公共」概念の歴史的変遷を、語彙の意味を実体的に対象として語る前半の語り口は、今にして思うと、フーコーの「知」の考古学への類縁性さえ感じられ、面白い。Private、Pubic Opinion、Oeffentlichの意味の推移は面白いが、逆に、その背景、基盤になっている社会構造、支配構造の変遷は、教科書的なオーソドックスなものであって、すると、語彙の意味を俎上にそれだけを歴史的に語る手法は、少し無理に話を難しくしてやしないか、と思えてくる。その辺りが、比べては何だがフーコーの著作にある意外性みたいなものはない。尤も、他に類書が目に付かないので、これだけでも十分偉業だ。だが、第四章の「市民的公共性」を思想史的に展開するくだりは、まさに「おはこ」で、現代屈指の理論史家の面目躍如で、ホッブス、ロック、モンテスキュー、ルソー、カント、ヘーゲル、マルクス、それにベンサム、バーク、ミルらの理論を、公論の観点で歴史的に纏め上げる手腕は見事。読み応え十分だが、また、真の市民社会思想史を目の当たりにする思いだ。カントで頂点を迎える「公論」の積極的な評価は、ヘーゲルの市民社会の問題点の指摘と共に、むしろイデオロギーでもあることが暴かれ、結局、より「高度な」エリートによる議論と検討を重視する方向転換は、思想土壌の異なる英国の功利主義者の主張も同断であることが分かり、興味深い。一方、マルクスは、公論、市民社会の前提そのものを問い質し、privateとpublicと制度そのものの区別を無化してしまう社会主義へ転じる。時代的な影響で、左翼の著者はマルクスへの評価が高いが、今にしてみれば、一番無茶な解決方法だった。五章以降は、今となると、無理に国家の福祉政策を悪者扱いにしたり、私的領域の侵食、その本来の機能(何だ?)の形骸化をアジテートしながら公論の危機を叫ぶ、奇妙な議論の連続となっている。どうにでも言える話を、さっさと決めたスタンスで否定的に決め付けるばかりで、多面的な現代社会を柔軟に考察できているとは思えない。本書は、結局歴史的事実として、公論が一度たりとも、著者の期待する批判的・規範的機能を発揮したことは無いことを正直に示しているにも拘らず、そこに何がしかの期待を寄せてしまうのは、長髪でジーンズを履いてフォークソングを謳って「運動」をしていた時代の雰囲気無しには理解不能なものだろう。でも、時代的なずれを矯正すれば、現代は、「公論」の批判的・規範的機能の発揮を模索する社会であることは事実であり、改めて本書に向かう意義はあると思う。五章以降の思い込み先行は辟易するが、現代のマス・メディア、生活などに関する文献渉猟も驚嘆すべきもので、その勤勉さだけでもお手本だ。しかも本書は後年の著者が陥る、枝葉の理論史に拘泥し、本論が見え難くなる悪癖はなく全体に読みやすい。例外を除けば、「世論」とは訳さず「公論」と訳した翻訳者は何時もながら配慮が行届き、教えられることが多い。総じて名著であると思う。
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7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By YOSHIKI
形式:単行本
 日本で政権が交代し民主主義らしい政治が動き出した今このときに読むとハーバマスが抽象的に表現していることが具体的に見えて来ます。50年前に書かれたこの本を読むと今現在の日本の政治状況が明快になる。不思議な感じです。「1990年新版への序言」は1990年版のあとがきとして読むとよいと思います。
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