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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
絶品!,
By 池田平太郎 (福岡市博多区) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 八犬伝(上)―山田風太郎傑作大全〈20〉 (広済堂文庫) (文庫)
子供の頃、むさぼるように読んだ南総里見八犬伝でしたが、改めて本来の物を読んでみようと思い立ち、それで手に取ったのが、山田風太郎作品との出会いでした。山田風太郎という人は名前は知っていたものの、正直、これほどの使い手だとはつゆ知りませんでした。 ある意味、この八犬伝は本来の八犬伝を超えたと言っても過言ではないように思えます。 とにかく、一度、読んでみる価値は十分にあるように思います。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
実に面白い「八犬伝」,
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レビュー対象商品: 八犬伝(上)―山田風太郎傑作大全〈20〉 (広済堂文庫) (文庫)
今、数多くの「八犬伝」のリメイクが出回っているようだが、この風太郎版はそれらと全く性質を異にしている。つまり、江戸時代、滝沢馬琴がこの「南総里見八犬伝」を、書く事を想い付き、創作して行く過程をつぶさに描いている事にある。先に共に「椿説弓張月」で仕事していた画工、葛飾北斎を相手に書きかけの原稿の感想を聞いたり、又、先の成り行きを述べたりしている。ここで、江戸の物書き、又浮世絵師達の暮らし振りが手に取るように良く判る。最高に面白いのは、芝居小屋の奈落で、「四谷怪談」の戯作者、鶴屋南北との物語に於ける「虚」と「實」に対する激しい遣り取りである。 又、晩年、眼を患い文盲の嫁と手を取り合って、この小説を完成させた所等、実に泣かせてくれる。肝心の「八犬伝」の筆さばきも見事だが、「明治物」や「忍者者」を書かせたら一流の山田風太郎、二倍にも三倍にも楽しめた「風太郎八犬伝」である。
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
一つの到達点,
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レビュー対象商品: 八犬伝(上)―山田風太郎傑作大全〈20〉 (広済堂文庫) (文庫)
その昔朝日新聞の夕刊に連載されたこの「八犬伝」は、山田風太郎フィクションの一つの到達点であろうと思われます。「虚の世界」=八犬伝のストーリーのパートでは「忍法帖」の伝奇的なストーリーのストレートな面白さが、「実の世界」=馬琴の実生活の描写パートでは「明治物」特有のリアル感と馬琴の同時代人の意外な交錯の面白さが、読者を楽しませてくれます。話の進行に従い読者の興味をヨリ「実の世界」へと引き付けてゆき、最後に「虚実冥合」のパートへと到る展開はまさに巧者のわざ。「虚実冥合」では作者自身の心情も表されているように思われました。人に薦めるに耐えうる作品だと思います。本当に面白いですよ。
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