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八月の路上に捨てる
 
 

八月の路上に捨てる [単行本]

伊藤 たかみ
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (50件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第135回(平成18年度上半期) 芥川賞受賞

出版社 / 著者からの内容紹介

暑い夏の一日。僕は30歳の誕生日を目前に離婚しようとしていた。愛していながらなぜずれてしまったのか。現代の若者の生活を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を明るく軽やかに描く芥川賞受賞作!他一篇収録。

登録情報

  • 単行本: 122ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/8/26)
  • ISBN-10: 4163254005
  • ISBN-13: 978-4163254005
  • 発売日: 2006/8/26
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (50件のカスタマーレビュー)
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5つ星のうち 5.0 結婚生活とは相手の欠点が見える日々, 2006/9/25
レビュー対象商品: 八月の路上に捨てる (単行本)
 8月末とはいえ熱風が体にねっとりとまとわりつく暑い一日。

 自動販売機に商品を補充する仕事をきょうで降りることになった水城に、あす、離婚提出をする主人公の敦が、トラクの中で告白する。

 離婚経験もあって女手ひとつで子供を育てている姉御肌の水城に、自分の離婚に至る顛末を若い敦は言いやすかったのであろう。小生にもその気持ちは分かる気がする。しかも、30歳の誕生日をあすに控えての離婚届けだ。片や水城は再婚を夢見ている。
                        
 敦と知恵子は愛し合い夢を語りながら、そして結婚した。 敦は映画の脚本家を目指してアルバイトを続けている。一方の智恵子は雑誌編集者を夢見ていた。しかし、希望の職種には就けつけなかったが、のちに食品関係企業の出版部門の編集の仕事にありつく。彼女は忙しい毎日を送る。

 何気ない車中での会話なのに、敦と知恵子の心の機微が、心のズレが見事な筆致で描かれている。それゆえに離婚に至るまでの様子が手に取るようによく分かる。しかし、どちらかというと敦の妻である知恵子の方の心の痛みが分かってくれない敦に対しての複雑な心理が、巧に描かれていると思った。

 一日の出来事の中で、結婚から離婚に至る4年間の物語をまとめ上げる実力には感服した。

 結婚生活は、どの家庭でも若年であれ、熟年であれ大なり小なり難問がよくあることだ。 イギリスに「結婚生活とは相手の欠点が見える日々」との格言がある。結婚とはかくも難しいものなのだ。
 
 著者の文章には清涼感があって誠に読みやすい。それに感性と力量を兼ね備えている。 
 同書に収録されている「貝からみる風景」も併せて読まれることをおすすめする。彼の才能と筆力が分かるだろう。

 読んだあと芥川賞作品にしては多少物足りなさを感じたという読者もいるであろう。筆者は若い。今後に期待しょうではないか。
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5つ星のうち 1.0 つまらない、が売り?, 2012/1/31
レビュー対象商品: 八月の路上に捨てる (単行本)
 正直なところ、これだけは納得できない。近頃読んだ100作品のなかで1,2を争うつまらなさ。
 何故そう感じたかというと、面白みのない職業や背景はまだいいとして、あからさまな伏線や、見え透いた比喩、文学を気取った短く小間切れのインスタントな表現等々がひたすら鼻につく。物語にはつきものの『作為臭』が、(この話は特に)吐き気を催すくらいに漂ってくる。主人公の元妻が円形脱毛症だとか、付き合ってる女がアナウンサーの教材で勉強してるところだとか、持ってくるパーツパーツが作為的。貧乏から発する哀切を象徴する「一足百五十円のサンダルが立てる音」等の描写も、安易かつわざとらしい。
 なにより面白くないのが、夢を追う主人公と、現実を見て働く妻が、不倫によって破局するという使い古された構図を持ち寄りながら、新しさを何一つ感じさせない点である。
 あまりにつまらなくて逆に覚えているというのは、なにやら逆説的な「良さ」なのかもしれないが、これが芥川賞に値するとは到底思えない。小さく纏まって、深みがなにもない。
 路上に捨てたくなりました。八月と言わず。
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5つ星のうち 3.0 離婚文学, 2012/1/26
作業の描写が細かすぎてしょっぱなからつまらないと感じた。
いまや離婚は日常茶飯事となっていて、
数ある離婚にいたった夫婦の一例を書いている。
現実的すぎて、気がめいった。悲しみの余韻が残るだけだった。
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