本書は文化観光交流施設「八戸ポータルミュージアム はっち」の
オープニング特別事業として開催された展覧会「八戸レビュウ」をまとめたものである。
88人の市民が別の市民の人生の断片を書き綴り、
梅佳代、浅田政志、津藤秀雄の3人の写真家が
その文章をもとに被写体と出会うという行程が踏まれている。
本書は八戸という街に生きる人たちを朗らかにそして力強く映し出している。
特に梅佳代部分は被写体が活き活きとしていた。
そこには八戸に住んだことがある人も知らないような八戸が見えるだろう。
確かに八戸は寒いし、何もないし、若い人も少ない。
本書に登場する八戸市民も御老人方と子どもたちばかりだ。
それでも今を懸命に生き、八戸の未来を感じさせてくれる人たちがここには確かに存在する。
故郷を離れた人すべてに手に取ってみてほしい。
私はあの街が退屈で嫌で離れた人間だが、なぜだかまたあの街で生活してみたくなった。
あなたは生まれ育った街についてどれだけ知っていますか。