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八幡神とはなにか (角川選書)
 
 

八幡神とはなにか (角川選書) [単行本]

飯沼 賢司
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

一過性ではない「時を生きる国家神」という独自の視点から八幡神の歴史を叙述。大仏建立を契機に国家の鎮守神と変身した八幡神の全体像をこれまで論及されなかった古代王権との関わりの中から探る意欲作。

内容(「BOOK」データベースより)

西方の名も知れぬ神であった八幡神は、大仏建立を契機に突如入京し、仏と日本の神々をつなぐ新しい国家神となった。その後も、道鏡事件、空海・最澄の新仏教、承平・天慶の乱の平定、摂関政治の確立と、その時代時代の政治や宗教政策に深く関与し変身を遂げてきた。まさに「時を生きる国家神」であった。本書は、その八幡神の謎に迫る。

登録情報

  • 単行本: 230ページ
  • 出版社: 角川書店 (2004/06)
  • ISBN-10: 4047033669
  • ISBN-13: 978-4047033665
  • 発売日: 2004/06
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 0.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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By @poor work トップ500レビュアー
形式:単行本
本書は「八幡神」に焦点を置き、その信仰の本質に迫るというもの。

「八幡神とはなにか」とは一見平凡なタイトルに見えるが、

この神に対する本質的な疑問を最もシンプルな言葉で表していると感じる。

どこの町でも地図を探してみれば必ずと言っていいほど見つかる「八幡さま」だが、

それでいてその信仰の実態は、実に掴み辛いものがあるからだ。

庶民にとっても身近な神様である反面、源氏の氏神として威容を誇り、

またかの道鏡の”託宣事件”の当事者であったり、政治との密着ぶりも甚だしい。

その出自も外来の神であるとか、いやいや宇佐地方の地生えの神であるとか、

諸説紛々として議論尽きることがない。全く不思議な神としかいいようがない。

本書で最も特徴的なのは「八幡神は、時を生きる国家神である」と解釈している点だろう。

すなわち、八幡神はその時代時代における政治的な要請により、

形を変えながらも、常に国家鎮護の守護神として生きてきた神であると考えている点である。

聖武天皇の人物像や、道鏡の託宣事件に関しても、著者独自の解釈を加えている。

それはあまり疑われることなく世間一般に受け入れられて来た彼らの人間像とは明らかに一線を画している。

しかし全ての論説において、本書の趣旨である宇佐神宮と八幡神の歴史を絡めながら、

演繹的に著者の考えを披瀝して行くので、読みやすく、また説得力も十分に感じられる。

私も宇佐神宮には何度か足を運んだことがあるのだが、その度に「八幡神とはなにか」と考えずにいられない。

そしていつも、考えれば考えるほどわからなくなってしまうのだ。

本書の言う「時を生きる国家神」が本当の八幡神なのかどうか、私はそれは判断できる立場にない。

しかし政治とは、宗教とは何かという事を考える時、八幡神のありようだけに留まらず、

大きな示唆を与えてくれた一冊になった。
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By SUSA
形式:単行本
どこを旅していても目につく八幡社。村の鎮守のかみさまの〜の『村まつり』は八幡さまです。が、神仏集合では八幡大菩薩。政治色に包まれながらも現代には何故か余り政治色を感じさせない所が不思議。著者の八幡さんとの縁がもたらせた興味深い書。やはり縁なくして神仏の本は書けないのではないだろうか?と思わせてもくれる。是非一読を。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
”南無八幡大菩薩”と戦国武将が唱えなながら敵に挑んで行くのかを深く考えたこともなく、単に神仏への祈念として捉えていただけだったのだが、本書を読んで何故八幡大菩薩なのかが解った。
古代の日本では、もともと国境を護るための地域神、氏神様として祭祀されたのが八幡神のルーツだった。
国東半島の付け根に、宇佐八幡宮が出現したのは、豊後、豊前辺りが南の隼人族と対峙する国境だったからだと本書で説いている。
また、宇佐八幡宮は、新羅などの脅威に対しての備えなどから、時代を経ても護国神として祭られ続けたのである。
戦の神様として認識されるようになったのは、神仏習合によって、九世紀はじめ大宰府符から八幡大菩薩宮が造られてからのようである。
著者は、聖武天皇の東大寺大仏殿建立から書き始め、神仏習合や村の鎮守さまなどが日本各地に、如何にして浸透していったかなどを、時代を辿りながら詳しく書いている。
八幡神を軸にして、八世紀から11世紀までの約400年間の日本人の宗教観などにも触れながら書かれているから、なかなか読み応えのある一冊であった。
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