本書はタイトルの通り、司馬さんが著名な作家8名との対話を行った際の対談集である。
単行本は93年に、文庫版は96年に刊行された。それぞれの対談は76年から92年までの間に行われており、主に雑誌文藝春秋に掲載されたものをまとめたものである。
その対談者ごとに展開される話題の豊富さに圧倒される。
話は多岐にわたり、細に分け入り、息つく間もなく読み終えた。
「結局、われわれは自分自身を改良してゆくしかない。人類の仲間たちに貢献し、自分自身の社会にも被害を与えない。
そういう社会を作るには、相当しんどい民族であることは確かですな。(司馬)P54-55」
そういう気分の中で、歴史を通じて現代に警鐘を鳴らし続ける姿勢をそこかしこに垣間見ることができる。
文中「これは」と思える発言がたくさんあるので、閉塞日本を考えたい人にはオススメの書ではないだろうか。