本書は、ブランド構築、販売促進などの点でますます重要性を高めつつあるパブリシティの方法について書かれた書である。著者はノンフィクションライターとして広くマスコミに関わっている人物であり、本書にはその人脈や経験が生かされている。ポイントは、「はじめに」でも書かれているように、「マスコミの手のうちを知れ!!」ということである。これがきちんと押さえられれば、きっと効果的なパブリシティが可能になるだろう。
具体的な内容としては、「全国5紙で好意的に取り上げられたプラス記事ランキング」や、トヨタ、ソニーのプレスリリース例、メディア関係者のインタビュー、取材対応の方法、マスコミ各社の連絡先などを掲載している。テレビ東京の人気番組、ワールドビジネスサテライトの持永プロデューサーや日経ビジネスの野村編集長など、影響力の強い媒体の責任者が直接プレスリリースについて語ったインタビュー部分には、とくに注目したい。
残念なのは、ダメなプレスリリースの具体例が掲載されていなかったこと。成功例に関しても、大手企業のものだけを挙げるのではなく、パブリシティで成功した中小企業の例を挙げたら、より説得力は強まったのではないだろうか。また、メディアをマスに限らず、流通、ネットコミュニティについても言及すれば、より読みごたえのある書になっただろう。
ただ、中小企業経営者や広報部門の意識改革という意味では、本書の持つ意義は大きい。マスコミ関係者の意見に耳を傾け、自社の広報戦略を見直す、良いきっかけとなるだろう。(土井英司)
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山見博康氏の「会社にマスコミを売り込む法」と、相前後して購入したが、
私は山見氏の本のほうが有益だと感じている。
玉木氏の本は、装丁やタイトルにインパクトが強いことと、ネットに強い人脈をもっているために、販売実績が上がり、「売り込みを実践している」という意味で話題にもなったと思うが、広報マンとしての経験においては、山見氏のほうが上であり、それが内容にも響いているように思えるのだ。著者の年齢や職歴の違いもあるだろう。
ただ、これも読み手の使い方次第。
マニュアル世代で、いわば「瞬発力」に力点をおいた広報活動をしたいなら玉木氏の本を。
比較的都心部に本社をもち、じっくり長くマスコミとつきあっていきたい「継続力」に力点をおいた広報担当者ならば山見氏の本を。
と使い分ければいいと思う。
久しぶりに、読んでいて感情的になった悪書でした。
●さらにマーケティングそのものを理解していない。
とまぁこの何十倍も理由は挙げられるのだが、それはただの時間の無駄だ。
プレスリリースをはじめ、プロモーションの効用を説くだけであれば、20行もあれば事足りる。本書はその20行の手順が一冊にわたって紹介されているだけにすぎない。
マーケティングにおいて、商品の売り上げをこのような偶然性のみに依存するわけにはいかない。プレスリリースはひとつの欠かせない手法ではあるが、それですべてが事足りるわけではない。
けして、本書を鵜呑みにしないよう願うばかりである。
また、著者自身の苦労された経験をもとにまとめられている本であり、... 続きを読む
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