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全訳鍼法灸法学
 
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全訳鍼法灸法学 [単行本]




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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

『内経』や『難経』の刺鍼手法から、焼山火や透天涼まで、古典に記載された刺鍼手法をすべて網羅し、さらに現代の吸い玉や火鍼の使用方法まで書いてあります。

中国の鍼灸師なら必要となる基礎知識ですが、神経ブロックとかができない日本の鍼灸師には、水鍼や埋線など、一部に使えない鍼灸方法が記載されています。
● 本文内容見本 電気鍼から抜粋
 電気刺激の周波数を選ぶとき、神経の電気刺激に対する伝導問題を考慮しなければならない。神経に対する電気刺激の伝導は、一般に2500回/秒の範囲とする。これより高い周波数のパルスを使っても、神経は一秒間に2500回までしか伝導しないので、それ以上の電気がムダになってしまう。
 8・1・2 操作方法
 電気鍼では、ステンレス鍼だけでなく銀鍼も使う。一般に26~28号の太い毫鍼を使う。また通電を鍼尖に集中させるため鍼体にエナメルを塗り、鍼尖だけ を露出した絶縁鍼も使われる。
 電気鍼器を使う前に、電流のツマミを0にする。そして電気鍼器に二つのクリップの付いたコードを繋ぎ、それぞれのクリップで別々の毫鍼を挟む。一般に一 対の電極を身体の同側に繋ぐ。特に胸や背部に電気鍼を使うときは、身体をコードが跨がらないようにして、回路が心臓を流れないよう注意する。スイッチを入れるときと切るときは、電流を徐々に大きくしたり小さくし、不意に患者に大きな電流を流すことのないようにする。治療では15分ぐらい通電し、低い周波数 から高めてゆき、患者に怠い、腫れぼったい、熱いなどの感覚や、局部の筋肉にリズミカルな収縮が起きるようにする。長く通電していると、患者の身体が徐々 に慣れて刺激が弱くなる。そうなったら刺激を強くするか、間欠通電する。つまり数分間通電したあと通電を数分間止め、再び通電する方法である。
 1穴だけに通電するときは、主要な神経幹が通っている穴位(下肢なら環跳穴など)に刺鍼し、もう一方の電極は水で湿らせたガーゼに繋いで不関電極(不用 電極,無刺激電極)とし、同側経絡の皮膚に固定する。隣り合った穴位に電気鍼するときは、毫鍼どうしの間を乾いた綿花で隔てるなどしてショートさせないようにし、治療効果に影響を与えたり機械が壊れないよう防止する。
 8・1・3 電気鍼の選穴
 電気鍼での選穴は、経絡に基づいた取穴と、神経分布に基づいて神経幹の通っている穴位や筋肉運動点などを取穴する二つの選穴方法がある。
顔面:顔面神経には聴会と翳風を取る。三叉神経には下関、四白、陽白、夾承漿を取る。
 上肢:腕神経叢には第6~第7頚椎の夾脊穴、天鼎を取る。尺骨神経には青霊と小海を取る。橈骨神経には手五里、曲池を取る。正中神経には曲沢と門を取る。
 下肢部:坐骨神経には環跳と殷門を取る。脛骨神経には委中を取る。総腓骨神経には陽陵泉を取る。大腿神経には衝門を取る。
 腰仙部:腰神経には気海兪を取る。仙骨神経には八を取る。
 穴位の配穴:一般に損傷部位を支配する神経を取る。例えば(1)顔面神経麻痺には聴会か翳風を主とし、額なら陽白、頬は顴、口角は地倉、眼瞼は瞳子を配穴する。(2)上肢の麻痺には天鼎か缺盆を主とし、三角筋には肩か臑上、上腕三頭筋は臑会、上腕二頭筋は天府を配穴する。手根屈筋と総指伸筋は曲池を主とし、手五里か四を配穴する。(3)下肢の麻痺で、大腿前面は衝門か外陰廉を主とし、髀関か箕門を配穴する。臀部や大腿後面は環跳か秩辺を主とし、下腿の後面では委中、下腿外側では陽陵泉を配穴する。主穴と配穴に刺鍼するときは、鍼感が病巣に達してからパルス器に繋ぐとよい。
 8・1・4 電気鍼に影響する要因
 電気鍼の効果には明らかに個体差がある。効果に影響を及ぼす要素は複雑だが、ほぼ2つにまとめられる。それは身体の機能状態と与えられる刺激である。身体の機能状態とは、例えば患者の心理状態、情緒、自律神経の機能が安定しているかどうか、さらに病気の性質などが電気鍼の効果に影響を与えるが、こうした影響は刺鍼に対する影響と似たような作用なので、ここでは改めて説明しない。そこで刺激の条件と電気刺激効果に対する影響を述べてみたい。
 刺激部位:電気鍼では循経取穴を主とするが、神経分節や経験取穴によっても取穴する。一般の鍼治療と同じく、選穴が合理的であれば治療効果がよく、そうでないと効果が劣る。一般の穴位では神経幹に刺鍼するときよりも刺激量を大きくしなければならない。電気鍼に対する反応の大きさは鍼感の強弱と密接な関係があって、神経に近いほど鍼感は強くなる。しかし刺激の強さにも程度があって、20mA以上では神経を損傷する恐れがある。例えば神経幹を電気鍼で直接刺激すれば、筋肉が激しく収縮するので患者は耐えられない。また交感神経と内臓痛は密接な関係にあり、陰極で背兪穴を刺激すれば交感神経に作用し、内臓痛が明らかに抑制される。また運動点や疼痛点、交感神経節を刺激する方法もある。

著者からのコメント

張仁の鍼灸治療シリーズ、あるいは鍼灸の治療書を読む際、その刺鍼方法の具体的な操作が分からないとき、かなりの助けになってくれます。

ここに書いてある内容は、中国鍼灸をするうえで、当然にしてマスターしておくべき手法ばかりなので、人に尋ねるのがはばかられる手法です。

知らないと言えば、馬鹿にされそう。
というわけで、中国の鍼灸学生は、必ず勉強して、当然知っているべき刺鍼手法なので、教科書になっています。

新しく作られた教科書は、若干だけ現代手法が加えられています。


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