本書は,入試前の文法事項のチェック用の問題集です。
まず,単元別でないため,本当の理解度が確認でき,特に,見極めが難しい正誤問題で効果を発揮します。
問題の分類は100%ランダムではなく,「絶対に落とせない問題」「合否が分かれる問題」など,1回1回にコンセプトがあります。これも良い配慮だと思います。
また,解説もかなり丁寧で,必要な問題は半ページ以上解説し,要点はしっかり押さえています。また,同じ著者のシリーズと問題が完全に重複しないよう,ある程度配慮されているようで,いくつか重複しているものもありますが,知らない良問も多いと思います。
さらに,チェックシートもついており,これが工夫されており,自分の苦手項目が分かるようになっています。そこで,間違えた問題については,繰り返し学習し,苦手分野は問題集に戻って学習するなどすると,非常に効率よく学習できます。
至れり尽くせりの問題集ですが,唯一の難点は1998年から一度も改訂していないことです。今でも良書ではあるのですが,この10年で,全体的にはそれほど変わっていないようでも,良くみると,語法寄りの問題が増え,出版当時の新傾向は今では定番となり,本書にない新傾向も出てきていますので,そろそろ改訂版が望まれるところです。