<良いところ>
■ 相場の心得(損切りと資金管理)がやさしく説かれている
大損する人は、ほぼ100%損切りと資金管理がなっていない。
著者はそれをやさしい表現でいさめ、損を小さくする単純なコツを
第4章で説いてくれている。
資金管理も同様で、やや保守的すぎると思えるほど保守的だが、
初心者はこれくらい慎重で丁度いいと思う。
■ バックテストの重要性が強調されている
同じく第4章に『ロブは……バックテストの合間にトレードを行うほどの
「バックテスター」なのです』とあるが、この表現は秀逸。
ほとんどの初心者はいきなり実戦に撃って出て失敗する。
ぶっつけ本番で連敗し盛大にヘコんでは、思い出したように半端なバックテストを行う。
しかもそれすら途中で投げ出して、また負けトレード……これを繰り返す。
つまり、トレードの合間にいい加減なバックテストを行っているわけで、
著者は「それは逆だよ」と言ってくれているわけだ。
■ MT4の基本操作の説明がとっつきやすい
MT4は慣れれば使いやすいが、ゴチャゴチャいじるのが苦手な人は仲々上達しない。
そんな人には、この本のやさしい説明が役に立つと思う。
<良くないところ>
■ ウザすぎるネーミング
相場の状態とトレード手法にいちいち米国の街の名前を振る必要があるのか??
特に『アリゾナルール』は、ほとんどカオス状態だ。
私はたまたまアリゾナの地名に明るいが、そんな私でも何が何だか……。
トレンド発生中は渋谷、トレンド終息は新宿、レンジ状態は五反田、
トレンド発生直前状態は池袋、渋谷の途中に現れる小レンジからのブレイクを狙う品川、
価格調整を狙う新橋、800SMAとの乖離に注目する浜松町……なんて言われたら、
分かるものも分からなくなる。普通にトレード用語を使うべきだろう。
(せめて相場状況の呼び方と手法の名前は別系統にしてほしい)
■ 指標がユルすぎる
他の方も触れているように、指標の設定数値が大きすぎる。
確かにダマシは怖いが、一方で相場ではタイミングも重要なので、
あまりにユルい指標は無駄にチャンスを減らすことになってしまう。
また、初心者の最大の敵は「我慢」だったりするので、
10pipsの利益のために15分足を何本も見送るのは難しいのではないか。
まぁ、その暇つぶしのためにバックテストに明け暮れるのだ、と考えれば、
筋は通っていると言える……かもしれない。(そうか、そうだったのか!)