この残忍な事件で殺害された坂本都子さんの御尊父、大山友之氏は、テレビのインタビューで、こう発言して居る。−−「(都子さんの)本当の命日を知りたい。」−−この意味をお分かり頂けるだろうか?坂本都子さんの実父である大山氏は、検察が発表した事件に関する「説明」に全く納得しておられないのである。当然だろう。検察が発表したこの事件の説明は、全くもって納得出来る物ではない。一体、何故、あの夜、坂本家の鍵は開いて居たのだろうか?(不思議な事に、犯行が行なはれたとされる11月4日午前3時、たたまたま起きて居た階下の住民は、何ら物音を聞いて居ない。坂本夫妻が、実行犯達に激しく抵抗したと言ふのに、である。逆に、その数時間前の11月3日の夜、その階下の住民は、坂本家に来客らしい人物の声がするのと、浴室で水を使ふ音がするのを聞いて居る。この来客は何者だったのだろうか?そして、この水音は何だったのだろうか?)大山氏は、著書の中で、都子さんは、鍵を掛け忘れて寝る様な子ではなかったと強く主張して居る。ならば、あの夜、坂本家の玄関は、何故、鍵が開いて居たのだろうか?−−誰かが、実行犯達のために、あらかじめ、鍵を開けておいたのではないだろうか?−−即ち、この事件には、教団外の共犯が居たのではないだろうか?
坂本一家の命日は、都子さんのお父様が言はれる通り、今も謎のままである。江川さんは、坂本一家の遺族が述べたこの血を吐く様な言葉−−「本当の命日を知りたい」−−を封印する一人ではないと、信じる。
(西岡昌紀・内科医/坂本弁護士一家襲撃事件から18年目の夜に)