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日常の食べ物は「方言」ではないか-という著者の思いつきから,一人一人が普段何気なく食べているものについての認識が共同幻想に過ぎない(ものもある)ということを,取材に加え今回は日経NET読者からの投稿とを通じてあぶり出している。自分の住んでいるあたりでは通用する(食べられている)が,他の場所では通用しない(食べられていない)という意味から認識のミスマッチを「方言」としたのは言い得て妙である。
タイトルにあるとおり,その「幻想」が日本国内でどのうに分布しているかを読者からの投票を元に地図という形でプロットしているが,地域の伝統として受け継がれているかと思えばいきなり脈絡のなさそうな地域に飛び地していたりしていて興味深い。
ウエブのコンテンツを元に加筆・訂正を加えているが,ウエブのコンテンツを見なければ分からないような部分もあるが,読んで思い当たるフシのないという人はいないであろう。
あまり学術的な精度は期待してはいけないが、たとえば名著『アホ・バカ分布』のレベルには到達していない。
テーマ自体は、より追究すればおもしろいのに、残念。