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全世界のデボラ (想像力の文学)
 
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全世界のデボラ (想像力の文学) [単行本]

平山 瑞穂
5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

浮遊バクテリアが建物を侵蝕し、情報伝達物質により政府が国民統制する都市を舞台に、主人公と女友達の曖昧な一夜を描いた表題作、“野天人”だったという叔父の後妻をめぐる少女の回想「野天の人」、“町”に侵入してくる悪魔と戦う公社職員の挫折と希望「駆除する人々」ほか、期待の幻想小説作家による硬質にしてフェティッシュな7篇を収録。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

平山 瑞穂
1968年東京都生まれ。立教大学社会学部卒。2004年、『ラス・マンチャス通信』で第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。以後、多彩なジャンルの作品を精力的に発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 316ページ
  • 出版社: 早川書房 (2009/05)
  • ISBN-10: 4152090294
  • ISBN-13: 978-4152090294
  • 発売日: 2009/05
  • 商品の寸法: 19 x 14 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 656,040位 (本のベストセラーを見る)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By くわもちじんぺい トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
形式:単行本
 小説や物語に、意味は必要なのだろうか。夢幻のような世界が繰り広げられ、そこに不思議に安らいだ気分で散歩するための短編群。「十月二十一日の海」は、意味から逃れた象徴的な作品。知り合いの妻という存在の持つ一種背徳的な魅力が濃厚にたちこめたまま、ここではないどこかへ次第に踏み込んでゆく感触が、「ラスマンチャス通信」と非常によく似ている。「均衡点」と「駆除する人々」は、ダーク・ファンタジーとして完結性の高い短編だ。この二編の魅力はわかりやすい。だが、その他の作品の、何が魅力かうまく説明できない混沌とした異世界描写が、どういう小説ジャンルにも属さない不思議な魅力を持っている。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By neuron
形式:単行本
表題作を最初に読んだ。
この作者のお得意らしい曖昧な表現とよくわからないファンタジー設定が
日常の中に同居するお話。
SFホラー的な話を期待して読んだのだが、だいぶ違う方向だった。

他の人の書評を読むと、何やら深い構造や伏線があるらしいが、個人的に読み取れたのは
おっぱいの大きい女友達とお互い言い訳しながら友達ごっこをしていたけど、
結局女友達の婚約者が居ない間にセックスしました、という話だった。
ただそれをまわりくどく書いた感じ。

主人公はその浮気の事を
「やがて砂糖菓子のように崩れて跡形もなく消え去ることがわかっているまぼろしの中に、私はいっとき、私自身を投じた。」
と語っている。
なんともファンタジーだ。
逆に言えば、痴話も書きようで『文学』になるわけで、これはそういう痛さを楽しむ話なのだな、と納得した。

物語はよくわからないSF設定が説明されるかたわら、性的なメッセージが散りばめられていく。
主人公の家に一人で食事に訪れる女友達
女友達の「他人の家を訪問するには無頓着に過ぎる」服装
二人が好む濃厚な味覚
セクハラの話題
火あぶりとセックスの共通性
婚約者への敵意「私の取り分」
無造作に張り出したその豊かな胸
ベビーベッド
一人で住むには広すぎる家
帰宅時間を言い出さない
ありもしなかった凌辱の記憶
保護者のような気持ち
「独り者の男性がいつも使っているベッドでひと晩過ごしたら妊娠しそうなので」

…こんなのが延々続いて最後に合体。
結局SF設定いらないじゃん!このおっぱい星人!!

深読みするなら、恋愛というのは支離滅裂なSFと同じくらいファンタジーなんだよ、という
作者からのメッセージと解釈した。
わざと現実感の無いように作られたSFに、間接的に性的メッセージを混ぜる事で、
よくわからないけどなんかフェティッシュな文学だな、と
読者に感じさせる作りなのだなと思う。

表題作以外の中編も読んだが、だいたい構成は同じ。
どうでもいい話をぼかして書いて、扇情的な表現を散りばめるという作り。
何かが起こりそうな雰囲気を書き散らかしてあるくせに、結局何も起こらない。
「結局何だったの?」「で、結局何?」と言いたくなるような、打ち切り漫画のような話ばかり。
どの話も読み終わった後で「時間を無駄にした」と実感できるだけの怒りと脱力感を味わえる。

作風から察するに、支離滅裂なのも、投げっぱなしなのも、不快なメッセージに満ちているのも、
意味不明なのも狙ってやっている人のようだ。
こういう悪意ある書き方ばかりされる方のようなので、この人の著作は二度と読みたくない。
不快な読後感を求める方におすすめ。(結構います)
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