タイトルから判断すると、
今、旬真っ只中のWEB技術『Ajax』の入門書と目される書籍です。
読者としては、JavaScriptの入門書は一通りマスターして、なおかつ
サーバーサイドプログラミングの基本的な知識を持っている人あたりが
対象になるかと思います。
しかし、上記のような読書層を想定した場合、この本の内容はいささか
中途半端という感じは否めません。
というのは、この本はいきなり『XMLHttpRequestとは』という内容で始まり、
すでにこの段階でDOM(=Document Object Model)やDynamicHTMLの知識は必須
となっています。
仮に読者のDOM理解済みを前提とするのであれば、
この本でかなりのページを割いている「Google Maps API」に関しては、
そのような読者は、(英語で書かれてはいますが)API付属のDocumentationの
サンプルコードを見れば十分理解する事ができると思われますので、
Google Maps APIの解説の(API付属のDocumentationとかぶる)前半半分くらいは
あまり意味がないことになります。
どちらかと言えば、この本はタイトルでイメージされる『Ajaxを体系的に学習する本』
というよりは、
『Google Maps API初心者の入門書』
または
『DOMやDynamicHTMLをすでに理解している読者がAjaxのリファレンスブックとして利用する本』
と言った方がいいでしょう。
『JavaScriptの入門書は一通りマスターしたので、今度はAjaxを体系的に学習したい』
という方にとっては、
HTTP通信、XHTML、DynamicHTML、DOM、JavaScriptの新しいイベントハンドリング手法
などの解説から始まる
『AJAX Webアプリケーション アイデアブック』の方が最初の一冊としては、ふさわしいと思います。