陽明学を知りたかったことと、西郷隆盛が愛読した言志四録の佐藤一斉の回りを探していたら、山田方谷という人に出会った。
幕末の頃、備中松山藩の財政破綻を立て直し、思想家であり、誠を求めた人であり、さらに現実社会での改革に成功した人として優れた人であったことを知った。
この本は、表紙が少々安っぽく、お手軽な本かと思いきや、内容は充実している。簡潔にして、生涯、関連する人びと、思想、財政改革、教育等々、偏りなく書かれており、脚注も細かく付けられている。「山田方谷に学ぶ会」の面々が、まさに尊敬する人物を丁寧に描こうとする思いがこもった本である。薄めの本なので大変読みやすいが、内容は充実しており、最後にある年譜、参考資料もきちんとしている。リファレンス的にも良いし、山田方谷入門にもベストの本と思われる。歴史の素人としては、難しい読みの振り仮名もよく付いており、その点でもありがたかった。
大変おすすめ。