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入門 制度経済学
 
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入門 制度経済学 [単行本]

ベルナール シャバンス , Bernard Chavance , 宇仁 宏幸 , 中原 隆幸 , 斉藤 日出治
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,100 通常配送無料 詳細
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入門 制度経済学 + 比較制度分析序説  経済システムの進化と多元性 (講談社学術文庫)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

シュモラーや旧制度学派、オーストリア学派などの古典的な制度経済学から、比較制度分析、新制度学派、レギュラシオン理論、コンヴァンシオンの経済学などの最新の経済理論まで、制度をめぐる経済学の諸潮流をコンパクトに解説する。

内容(「BOOK」データベースより)

“制度”をめぐる経済学の冒険。古典的な制度経済学から最新の諸学派まで、“制度”をめぐる経済学の諸潮流をコンパクトに解説。

登録情報

  • 単行本: 178ページ
  • 出版社: ナカニシヤ出版 (2007/04)
  • ISBN-10: 4779501660
  • ISBN-13: 978-4779501661
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 18.8 x 12.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 仮面ライター VINE™ メンバー
形式:単行本|Amazonが確認した購入
  
 本書については、すでに塚本恭章さんによる「経済理論の制度主義的展開」を軸とした素晴らしいレビューがあり、何も付け加える言葉はない。ただ、「制度経済学」は「様々な種類の理論が集まったひとつの分野」(日本語版への序文)であって、まだまだ発展途上の学問であることは間違いないところだろう。これからもこのフィールドに関する多くの挑戦と百家争鳴を期待したいし、「制度」の経済学に対する深化と進化を望みたい。

 ところで、当書とスロウイン・エッゲルトソンの『制度の経済学』そしてスィッツェ・ダウマ=ヘイン・スクルーダーの『組織の経済学入門』を、これまた私は“制度派入門三部作”と命名したい。とりわけ、本書は「経済学における制度主義の系譜」を丹念に追い、たとえば、ドイツ新歴史学派のシュモラーやアメリカ制度学派のヴェブレン、ハミルトン、コモンズなど、今日では忘れ去れかねない先駆者達も歴史の舞台に引き上げている。

 こうした先達の探求を、簡潔で要領を得た叙述で解説するとともに、フランスで1980年代から発展してきた「コンヴァンシオンの経済学」なども紹介しており、学説史としても一級品であろう。何より、過不足なく制度経済学の先学達をピックアップし、その理論的差異を比較した手法は、まさに“入門書”としてベストである。確かに、現代経済学のコアは新古典派的パラダイムにある訳だが、「制度」なくして経済学は語れない、と考える。
このレビューは参考になりましたか?
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By TKMT
形式:単行本
 本書を見開いて眼前に飛び込んでくるのは、「経済理論の制度主義的転回はあるのか」という「日本語版への序文」のタイトルだ。「制度主義的転回」という表現はなかなか刺激的である。経済学史や経済思想史のテキストには、ヴェブレンやコモンズ、経済人類学者ポランニーの学説等が、制度主義的系譜において重要な位置を占めていることが解説されている。しかし多様な学派・論者によって意欲的に展開され続けている制度主義的経済理論の諸潮流を、そのなかに存在する「共通性」と「差異性」に着眼しながら、簡明な文章で系統的な考察を及ぼした本書は、まさに比類のない存在価値を有する。「訳者あとがき」でさりげなく指摘されているように、本書はコンパクトでありながら膨大な時間とエネルギーを投入して完成された偉大な労作である。「経済学説史の革命に挑んだ書」(163頁)という訳者らの評価にも違和感を覚えることはなかろう。

 制度主義の元祖であるヴェブレンから、オーストリア学派、ドイツのオルド自由主義者オイケンらを経て、新制度派経済学(ウィリアムソン、ノース、青木昌彦ら)と欧州制度主義(レギュラシオン理論、コンヴァンシオン理論、ホジソンの現代制度派)というように、長いタイムスパンをかけて醸成されてきた制度理論の多様な潮流のほとんどを網羅する本書は、その歴史的経緯を知ることはもちろんのこと、制度主義のこれからの可能性を見据えるうえできわめて有益な内容を提供している。格好の「入門」書として活用することは可能だが、多くの著作・文献を渉猟しそのエッセンスのみを凝縮した叙述になっているので、一定の知識を有した読者でないと十分な理解に届かない恐れもなくはない。代表的論者の主要書作や巻末の基本文献を通じて、理解を深める手引きがあるのも有難い。「経済を本質的に制度化されたもの」とみなす制度主義的思考様式が重要であることは考えてみれば当然のことかもしれないが、社会科学としての経済学はこの思考様式をたぶんに軽視し、「制度」を本格的な研究対象としてこなかった。それは経済学の学問的問題関心の「狭さ」を示すと同時に、ある種の「代償」を伴うものであった。「制度主義的転回」という表現には、著者自身の熱いメッセージが込められているのである。

 最終章の「制度主義の統一性と多様性」は本書の総括としても読み応えがあるが、そこには、「あらゆる社会科学理論は、その時代、歴史的情勢、および重視する研究対象によって、必然的に条件づけられている」ということ、そして「様々な理論と理論史の理解、諸理論の批判的検討は、あらゆる新たな創造的研究にとって不可欠な通過点であり続けている」(149頁)ことが強調されている。含蓄に富む見解だ。「制度主義的転回」を果たすためには、本書が見事に成し遂げてくれたように、制度をめぐる多様な理論と思想をその歴史的系譜とともに総合的に学ぶことが肝要である(「比較制度分析」の開拓者である日本人の青木昌彦氏がこの「転回」の積極的な担い手であることは、日本人の活躍という点を鑑みてもやはり嬉しいものがある)。われわれはそのための<先駆的貢献>を知りえたといえる。多くの人が本書にアクセスされることを切に願いたい。
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